美容師やアパレル店員たちは、一般的には日常で関わりのある“最もおしゃれな業界”の人たち。彼ら彼女たちは、われわれ利用客のことをどのように思っているのでしょうか。首都圏で働く美容師のアラフォー女性A子さんに聞きました。
前日に洗髪してもニオイがすることも
年代性別を問わず、さまざまな利用客の髪をカットし、カラーリングやパーマを施してきたA子さん。飾らない明るさで相手に安心感を与えるタイプで、客のオーダーにできる限り応えようとする姿勢が信頼感を集めている印象です。
美容室を訪れる際、多くの客が悩むことの一つが「事前に髪を洗っていくべきかどうか」。
前日夜にお風呂に入って洗髪していたとしても、オイリー肌なら頭皮からの皮脂でニオイがきつくなったり、逆に乾燥肌ならフケが気になったりと、おしゃれな美容師さんに見せるには躊躇を隠せない状態になっています。
ましてや、もしも面倒くさがって2日間くらい風呂に入っていなければ、たいていの頭皮は尋常ではない状況に。「どうせ美容室で洗ってもらうんだからいいっしょ!」と開き直れるほどの図太さもなく、そのまま洗わず来店すれば恥ずかしさと肩身の狭さで希望のオーダーを伝えるのもままならなくなりそうです。
この疑問をA子さんにぶつけたところ、「いえ全然気にしないでください」という回答が返ってきました。
美容室のイメージ
「髪の汚れが気になっても」プロの回答
いわく、「そもそも美容師は衛生管理を求められる仕事ですし、美容室にはそれに関する要領が厳しく定められています。お客さまがもし『髪や頭皮が汚れているなー』と感じていても、それはプロである美容師がきれいに洗います」。
「カットやカラーだけでなく髪を洗うことも私たちの仕事ですので」と頼もしいA子さん。さらには、
「むしろ、美容室に行く直前にご自分で髪を洗うのは避けていただいた方がありがたいです」
という発言まで飛び出しました。これは一体どういう意味なのでしょうか。
配信: LASISA