3.栄養不足
実は「栄養不足」が原因で、臆病な性格になることもあります。
子猫の間の栄養状態は、体作りだけでなく性格にも影響を与えるといわれているためです。栄養不足が続くと発育不全が起こり、脳の発育も遅れます。その結果、普通の猫よりも学習能力が低くなってしまうのです。
また、栄養状態が悪いと、心も成長しにくくなります。心が育たず情緒不安定になると、日常の些細な刺激で怯えるようになるのです。さらに、あまりに恐怖心が強いために、人間や同居ペットに対して攻撃的になる猫もいます。
繊細な猫に起きがちなトラブル
物音に驚いて家から脱走
爪切りやブラッシングができない
動物病院へ連れていけない
ストレスがたまって病気になる
強い恐怖心から攻撃的になる
極端に臆病な性格の猫は、日常生活を送る中でトラブルにつながりやすくなります。最も心配なのは、ちょっとした物音や来客に驚いて家から脱走してしまうことでしょう。実際に、近所で工事をしていたり花火大会が開催されたときには、行方不明になる猫が増えるといいます。
またキャリーバッグに恐怖心を持つと、体調を崩したときに動物病院に連れていくこともできません。健康診断のハードルも上がり、病気になっても早期発見しにくいというデメリットもあります。そもそもその繊細な気質から、ストレスを抱え込みやすいという点も心配です。
これらのトラブルを防ぐために、日常生活で必要なアイテムは普段から慣らせておくのがおすすめです。
生活音をまとめた音源を部屋に流したり、爪切りやブラシ、キャリーバッグなどはこまめに使って「馴染み深いもの」にしておきましょう。また、万が一のときに備えて、扉や窓に脱走できない仕組みを作っておくことも大切です。
配信: ねこちゃんホンポ