災害時の足元! 水害・地震・避難時の靴を考える


災害が起きた時、どんな靴を履けば良いでしょうか。実は、「水害時には長靴はNG」と言われていることを知っていましたか?  今回は、台風や洪水などの水害時、ガレキの片付けの際などの状況に合った靴を紹介します。

なお、この記事では一般住民が被災した際、被災後の自宅の片付け時に持っていると良い靴について紹介しています。重機を使うなど専門的・大がかりなガレキ撤去の際の靴についてはこの限りではありません。

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災害時の足元に、安全靴がおすすめ

地震や洪水、台風など、どんな災害時にも対応できるのは「安全靴」です。被災地のボランティアでは持ち物として安全靴が指定されていることも多いです。

安全靴は、つま先部分にスチール製や樹脂製の硬い先芯を入れて補強されている靴。物が落下してきてもつま先が守られることから、工場や工事現場などでも使用されています。靴底の滑り止め性能が高いものや、靴底が踏み抜き防止性能を持つものも多く販売されています。

安全靴を選ぶ際のチェックポイント


引用:ワークマン・オンラインストア

例えばワークマンで見てみると、1足2,000円~4,000円程度で販売されているようです。

安全靴は多様な仕事現場に対応できるように、性能が異なる様々なタイプが販売されています。災害を考えて安全靴を購入するのなら、最低限こちらの3つの条件で探してみましょう。

・つま先が保護できる

・踏み抜き防止性能がある

・靴底が滑りにくい

まずは、落下物から守れるようにつま先に硬い先芯が入っているもの、また、ガラス片やガレキなど鋭利なものを踏んでも大丈夫なように靴底や中敷きに踏み抜き防止性能があるものが良いです。足元が不安定なことも考えられますから、靴底に滑りにくい性能があるものだとより安心です。

水害時にも、紐で縛る安全靴


写真:PIXTA

上記の3条件に加えて、紐靴タイプの安全靴を選ぶのがおすすめです。

安全靴の中でも、スリッポンタイプ・面ファスナーでとめるタイプ・紐靴タイプがありますが、災害時には紐靴のほうがおすすめです。

スリッポンタイプでは水が中に入ると脱げてしまう危険性があり、面ファスナーでとめるタイプだと物がぶつかってファスナーがはがれて靴が脱げることもあります。紐でギュッと縛ったほうがほどけにくいので、選ぶなら紐靴のほうが良いでしょう。

さらに紐の結び方を普通の蝶結びではなくほどけにくく工夫し、縛った後は垂れた紐を靴の中に入れ込むとより安全です。

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