紫外線は3種類あるって知ってた?年々強くなっている紫外線の正しい知識とケアの重要性について教えます!

紫外線は3種類あるって知ってた?年々強くなっている紫外線の正しい知識とケアの重要性について教えます!

紫外線対策はすでに多くの女性にとって必須ですよね。

とくに、この時季は日焼け止めやSPFが付いたコスメなどを欠かさない方も多いでしょう。

帽子や日傘も、もはや夏の定番アイテム。

ですが、紫外線と一言でいっても、一体どんなものなのでしょうか。

今回は、紫外線についてお話ししたいと思います。

紫外線ってそもそも何?どういう意味??

紫外線は、太陽から降り注ぐ太陽光線の一種です。

太陽光線には、大気やオゾン層などの影響で地表に届かないもの:x線・γ線・紫外線(UV-C)など、地上に届くもの:紫外線(UV-B・UV-C)・可視光線・近赤外線などが含まれています。

可視光線は明るい「光」として認識できますが、普段は色として見ることはできません。

でも、空気中の水滴により光が分解されて虹になると、光に含まれるさまざまな色が確認できますよね。

虹はもっとも外側が赤、最も内側が紫となりますが、これは波長の長さによって屈折率が異なるためです(虹の外側にできる副虹は、反射回数が異なるので内側と外側の並びが逆になります)。

地上に届く光線のうち、可視光の中で波長の長い赤よりもさらに波長が長い光線を赤外線、可視光の中で最も波長の短い紫よりもさらに波長の短い光線を紫外線と呼びます。

可視光の範囲の外、というところからついた名前なのですね。

お肌の敵?!紫外線の種類は3つ

3種類ある紫外線について、可視光線に近い方から(波長の長い方から)ご説明します。

UV-A

紫外線の中で最も波長が長く(320~400nm)、光エネルギー自体はそれほど強くありませんが、肌の内部(基底層から真皮)まで達し、影響を与えます。

その結果、長期間浴びることにより、ハリや弾力を低下させたるみの原因となるなど、肌の老化を促進することが知られています。

表皮の淡色メラニン色素を濃い色に変化させ、皮膚を黒化させる作用(サンタンと呼ばれる)もあります。

この作用を利用しているのが日焼けマシンで、日焼けマシンはUV-Bをカットしているものが多いのです。

エネルギーが強くなくても、雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日であっても、屋内や車内にいるときでも対策が必要です。

UV-B

UV-Aと比べると波長が短く(290~320nm)、光エネルギーが強いため、肌表面の細胞を傷つけたり、炎症を起こしたりします。

日焼けして肌が真っ赤に焼けたり、水膨れができたり・・・このようなサンバーン(紫外線紅斑)の主な原因となるため、UV-Bはサンバーンスペクトルとも呼ばれています。

さらに、メラニン色素を増加させて、シミやそばかすの原因のひとつになり、免疫機能を低下させ、皮膚がん発症の原因になることもあります。

波長が短い分、UV-Aに比べるとオゾン層や上空の雲に阻まれ、地上に到達する量は全紫外線量の約10%と少量ですが、過剰に浴びるのは危険です。

UV-C

紫外線の中では波長が短く(190~290nm)、エネルギーはとても強いのですが、オゾン層で吸収されるため、地上には届きません。

しかしDNAを破壊する力が強いため、紫外線殺菌灯としてや細菌やウイルス、ダニや花粉、アレルゲンなどの死滅・不活性化に使用されています。

浴びるのは遠慮したいですが、さまざまな病気の流行が懸念される中、心強い存在でもあります。

UVインデックスって?

紫外線が体に与える影響が明らかになり、WHOではUVインデックス(UV指数)を活用した紫外線対策を推奨しています。

UVインデックス(紫外線指数)とは、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すためにその強さを指標化したもので、世界共通の指標となっています。

※出典:WHO Global solar UV index : a practical guideより改変

最近は、天気予報などでも紫外線指数が利用されていることも多いです。

お出かけ前にしっかり確認して、その日の紫外線対策を考えましょう。

紫外線量は年々増えているって本当?

紫外線ケアの必要性は、広く知られるようになり、その重要性も増しています。

紫外線量が年々増えていると聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

気象庁のデータによると、1日の最大UVインデックスが8以上の日は、1990年より年々増加傾向にあります。

2023年は特に多く、90日近くにも上りますが、これは1年間のうち1/4あまりが「日中の外出に配慮が必要なレベル」ということになります。

※出典:気象庁 紫外線の経年変化(気象庁ホームページより)

今年の数値がどうなるかはまだわかりませんが、これまでの傾向を見ると、紫外線対策が必要な日は今年も多そうです。

夏だけではなく、通年の対策が必要と考えた方がよさそうですね。

日焼け止め、帽子、上着、日傘など、ひとつだけを使用するのではなく、複数のアイテムを組み合わせての対策がおすすめです。

[執筆者]

船木 彩夏

化粧品メーカー研究員

[出演情報]

2023.12.2 TBSラジオ:井上貴博 土曜日の「あ」

<資格>

・サプリメントアドバイザー

・健康管理士一般指導員

・健康管理能力検定1級

[監修]キレイ研究室編集部

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キレイ研究室
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「今よりもっと、これからもずっときれいでいるために。」をコンセプトに、化粧品開発、ヘルスケア、ネイリストなどさまざまなジャンルの専門家が、中立の立場から「キレイ」についてのコラムを発信しています。
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