梅雨の時期の必須アイテムといえばもちろん雨傘ですが、公共空間における傘の扱い方をめぐってはしばしばトラブルの種になっているようです。実際、SNSでは電車内での濡れた傘にまつわる不満を多数見かけます。
SNSではさまざまな“不満”つぶやきが多数
「肘に傘をかけてブラブラさせながらスマホに夢中 周りの人に傘を当てまくって迷惑かけてる」
「電車で座っていたら、前に立つ人の傘から滴(しずく)が私のひざにポタポタ」
「電車内で傘をバサバサしてる人がいて、水飛沫があらゆるところに飛んでみんな大迷惑」
「濡れた折り畳み傘を畳まないまま電車に乗る人はなぜ存在するの? 服が濡れて迷惑です」……
このようにX(旧ツイッター)には、具体的なシチュエーションと併せて濡れた傘に関する“被害”の報告が相次いでいます。
また濡れた傘に限らず、傘の先端を他人に向けて持つ人への不満の声や、逆に迷惑にならないよう傘を垂直に立てて足の間に挟んでいる人を賞賛する投稿も。
公共交通機関である電車やバスに多くの通勤者・通学者が居合わせる状況では、自分の振る舞いで誰かに迷惑をかけないように、傘の扱い方には十分配慮したいものです。
電車内での濡れた傘の持ち方には工夫が必要
もはやマナー 電車内で実践したい傘の対処法
電車やバスの乗車時に他人に迷惑をかけない傘の扱い方にはどのような方法があるのか、梅雨入りのこの時期に確認しておきましょう。
(1)床に傘の先端を付け、傘を自分側に寄せて持つ
傘の先端を床にしっかり付け、傘を自分側に寄せて持つことで、先端から垂れる雫が他の人に落ちてしまうこと、他の人に濡れた傘を当ててしまうことを防げます。
乗車当初は意識して気を付けていても、スマートフォンや本に夢中になると、次第に傘の持ち方が変わってしまうこともあるので注意を。
(2)折りたたみ傘を使って、カバーにしまってから乗車する
折りたたみ傘を使って、専用のカバーにしまってから乗車するのも有効な手段です。折りたたみ傘のカバーは防水タイプになっていることがほとんどですが、カバーを通して雫が落ちてしまうような場合にはビニール袋などでさらに包むと安心です。
また、内側がタオル地になっているカバーもおすすめ。傘の水分を吸収してくれ、洗濯機でサッと洗えるので便利です。
(3)反転傘(逆さ傘)を使う
反転傘(逆さ傘)とは、傘を閉じた際に雨に濡れる面が内側に収まる傘のことです。そのため、濡れた面が他の人に当たってしまったり、自分の服を濡らしてしまったりする事態を防げます。梅雨に備えて傘を新調する人は、候補にしてみてはいかがでしょうか。
配信: LASISA