離席の同僚に「さよなら」は言わない。なぜなら数時間後にまた会えるからだ。連日の残業は当たり前。昼飯は片手で食べられるラップ飯で、時折賞味期限が切れたパンを食べることもある。そんな社畜真っ只中の残業ねこが、勤続15年の溜まりに溜まった怒りを爆発!「こんな会社やめてやる」と退職に至るまでを描いたあおいしさんの実録漫画「残業ねこ」をお届けする。退職に至るまでの道のりは長く、転職先が見つかってからも会社の足止めが激しく心身ともに疲労した体験談も聞いた。
■将来の不安に怯える毎日から抜け出したい!と資格取得を決意
残業が100時間を超えても手取りは十数万、貯金もろくにできない…。そんなねこくんはある日「現状を変えたい!」と思い立ち、転職サイトに登録。しかし、1週間経過してもスカウトが来ない。学歴も資格もない自分の市場価値の低さに愕然とし、ファイナンシャルプランナーの資格をゲットすることを決意したねこくん。休憩時間も勉強に費やし、なんとか資格を取得した。
作者のあおいしさんに、ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと思った理由を聞くと「給料の安い現状に不安になり、自分の将来のライフプランの設計をするためにも、イチからお金の勉強をしようと思いました。その際に、どうせ勉強するなら資格が欲しいと思い、幅広くお金の知識を学べるFP(ファイナンシャルプランナー)資格を選びました」とのこと。
転職先は資格が生かせる職場ではなかったそうだが、「勉強して得たお金の知識は、仕事でもプライベートでも、とても役に立っています。資格を取ったということが自分の中で自信となり、それが転職のきっかけにもなりました」と語る。
転職を決めたあとも上司からの圧力や周りの同僚の目もあり、辛い日々を過ごした残業ねこだったが、「目の前のことをコツコツと自分のできる簡易で頑張ろう」(漫画より)と諦めずに、転職を勝ち取った。現状に悩む人々に読んでほしい、共感と勇気を与えてくれる作品だ。
取材協力:あおいし(@ao144444)
配信: Walkerplus
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