――新卒で入った会社で、まさか2社連続パワハラにあうなんて。
憧れの業界に新卒入社し、胸躍らせてスタートした社会人生活。しかし、待っていたのは…壮絶なパワハラ地獄だった…。
自身のリアル体験談を漫画にして発信している尾持トモさんの初書籍「人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」が発売。ウォーカープラスでは、「人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」の中から一部を抜粋して著者コメントと合わせてお届けする。
社内ぐるみのいじめ、罵声を浴びる日々…、苦手な人と無理矢理交際関係に。休職しても、適応障害になっても、つらい日常に終わりはない。嘘みたいだけど、嘘じゃない。リアル体験記。
――あずきちゃんからの告白、衝撃でした。当時の気持ちを詳しく教えてください。
まだこんなに若くて、かつての私と同じようにこの会社に希望を抱いて入社してきた子に、私と同じように恐怖を味わわせたことが信じられませんでした。慰謝料と謝罪文まで私に出したのに、違う女性にまた同じ嫌がらせをするなんて…。反省してくれたのだと思っていたのに、結局彼らは変わることはないのだなと怒りがこみ上げました。
――職場でのいじめが常態化していたことに衝撃を受けました。法的措置を取った人も複数いたようですが、そのような噂を聞いたことはありましたか?
事務課の先輩や別の課の方から、「訴えられたことあるけど全然何ともなかったよ~(笑)」のようにヘラヘラと言われたことがありました。また、嫌田さんも、「うちの会社は何度も労基から注意入ってるけど改善されたことなんてない」と言っていました。
――退職後、就職活動に向けてどのように気持ちを切り替えましたか?
「ここでダメだったから、また次もダメかもしれない」とか「こんなに早く辞めるなんて私は根性なしだ…」「次の会社に行ったってまた嫌がらせされるかも…」とかばかり考えていたのですが、「いや…こんな意地悪な人たちはもうほかにいるわけがない!私のことを知ってる人はもういないし大丈夫!そもそも私は別に悪くない!」と、何とか切り替えました。
最後の「そもそも私は別に悪くない!」という気持ちになれたのは、私のほかにも被害にあったり、法的措置をとったりした人が複数いたからでした。
――2社目の転職が無事決まり安心…と思ったら何やら不穏な雰囲気です。1社目も相当な経験をされたと感じますが、1社目と2社目、どちらが印象に残っていますか?
1社目は学生ノリのようないじめだったので、社会人がこんなことをするか…という衝撃はありましたが、2社目は人としてそんなことができるのか…という、むき出しの悪意にさらされてしまったので、2社目の方がキツくて、印象に残っています。精神疾患にもなってしまったので…。
――今回が連載最終話となります。職場でのいじめ被害に悩んでいる方に向けてエールをお願いします!
繰り返しになりますが、いじめ被害に対して会社が何もしてくれないときや、会社ぐるみでのいじめの場合は、まずは辞めてもいいやと覚悟をしてほしいです!いじめ加害者たちが辞めて(または異動などして)、被害者が変わらずそこで働き続けられるケースは、悲しいですが滅多にありません…。
「最低三年は勤める」とか「パワハラに耐えて一人前」とか私は言われましたが、もう今はそんな時代じゃないと思っています。
辞めても大丈夫です、会社は山ほどあります。いじめを受けて精神的につらい中での転職活動はしんどいかもしれません。でも、頑張ったあとは、いじめる人のいない新しい環境に行けます。また何かあったとしても、病む前に辞めていいんです。
自分に合っていて心穏やかに働ける環境が必ずあるから、大丈夫です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
取材・文=濱田瑠奈
配信: Walkerplus
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