【監修記事】10代の夏休みは自立を育む絶好のチャンスです

【監修記事】10代の夏休みは自立を育む絶好のチャンスです

「もう中学生…自立しましょう!させましょう!」 この一文は、息子が通う学校のしおりに書いてあったものです。みなさんも子どもたちが持ち帰るプリントなどで「自立」という言葉を頻繁に目にしているのではないでしょうか。 そこで、最終回のテーマ「自立」について一緒に考えてみましょう。

「もう中学生…自立しましょう!させましょう!」 この一文は、息子が通う学校のしおりに書いてあったものです。みなさんも子どもたちが持ち帰るプリントなどで「自立」という言葉を頻繁に目にしているのではないでしょうか。 そこで、最終回のテーマ「自立」について一緒に考えてみましょう。

思春期に目指す自立の姿

みなさんは「自立」と聞くと、どのような状態を想像しますか。
先日、息子の学校保護者会で「子どもたちの自立に向けて、部活に必要な準備物は各自で用意するように指導しています」と説明がありました。 このように、「自立」と聞くと「自主的に身の回りの整理整頓や必要な持ち物の準備ができて、他人から指示される前に自分から率先して行動できる」というイメージはありませんか。
確かに、10代の子どもたちに対して身の回りのことを口出しすると、不機嫌になりやすいものです。子どもが自発的にやってくれると、トラブルを避けられて親も助かるため、ここを自立と結びつけやすいのですが、これはその一部にすぎません。もっと自立の核となる大事な部分は、「自分で自分の興味や目標を見つけ、それに向かって挑戦する姿勢」です。

関門海峡を飛び越えようと挑戦中!

自分の道を自分で見つける自立とは

前回のコラムでもお伝えしましたが、私たちが思う以上に親の言葉は、子どもの考えに影響を与えます。
例えば、「あなたは優しいから、看護師になったらいいかもね」と子どもに何気なく言ったとしましょう。すると、子どもはそれほど興味を持っていなかったとしても、『まぁいっか、親もそう言っているし』という気持ちで「看護師になりたい」と言い出すことがあります。 10年、20年前であれば、この夢の決め方でも良かったかもしれません。
しかし、コロナ禍で働き方が変化したように、10年先の未来に、私たち大人が薦める職業が存在しているかはわかりません。もちろん、子どもが選んだ職業や仕事にも同じことが言えます。
自分でやりたいことを選んで取り組んでいるのなら、たとえ途中で夢が変わったとしても取り巻く社会が変わったとしても、次にやりたいことを子ども自身が自分で見つけることができます。 だからこそ、自分でやりたいことを見つけて挑戦しようとする姿勢が大事なのです。

去年の夏休みに田舎で農業体験をしたときの様子

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