長野ホテル犀北館を中核とする犀北館(さいほくかん)グループは、鎌倉市の景観重要建築物に指定されている「旧加賀谷邸」を引き継ぎ、観光資源として活用・保存していくべく、建物の再生工事を完了した。
文化・景観を過去から現在、未来へと繋ぐ
旧加賀谷邸は、大正時代に建てられたとされる、和風建築物の一間に洋館部を備えたレトロモダンなデザインが印象的な住宅建築物で、鎌倉市の景観重要建築物に指定されている。
背の高い洋館と趣のある和風の主屋が、和風庭園の緑と調和し、周辺のランドマークとして親しまれてきた。
犀北館グループは1890年の創業以来、長野の迎賓館として地域と共に134年の歴史を繋いできた。現在は、各地域の文化・景観を過去から現在、未来へと繋いでいきたいという思いから、ホテル業の枠を超え、新しい事業分野に積極的に取り組んでいる。
今回は、この歴史的・文化的に貴重な建築物である「旧加賀谷邸」を残していくために持続可能な取り組みとして、そして地域経済の活性化を図る取り組みとして、観光資源としてだけでなく、飲食店としても活用できる施設として再生した。
住宅街と化している鎌倉市において、このような建築物を再生し後世に伝えるこういった取り組みが、地域創生に繋がると考えている。
「鎌倉 北橋」がオープン
犀北館グループは、すでに先行して旧加賀谷邸の別邸として、同じ鎌倉市の御成町に位置するホテル・レストラン「鎌倉青山」を2022年に開業している。
また再生された旧加賀谷邸の施設内には、蕎麦とコーヒーを提供する「鎌倉 北橋」が6月19日(水)にオープンする。
同グループでは今後も、鎌倉市の重要建築物の保存に留まらず、日本各地の地域資源および、歴史的価値のある施設の再生・企画・運営にも積極的に取り組んでいく。
配信: STRAIGHT PRESS