熱中症・夏バテに有効な栄養素・食材
熱中症と夏バテを予防するために有効な栄養素と、食材を紹介します。食事で、災害時でも暑さに負けない体を作りましょう。
熱中症対策に有効な栄養素
夏は汗をかくので、知らず知らずのうちに体から水分が失われがちです。汗と同時に、ミネラルと塩分が失われる点にも気をつけましょう。
ミネラル
ミネラルは体内では合成ができない必須栄養素なので、食事等から補う必要があります。代表的なものに、カルシウム、ナトリウム、リン、カリウムなどがありますが、麦茶は適度なミネラルが含まれているので、夏の水分補給には適した飲み物です。
引用:伊藤園「ミネラル麦茶」
塩分
たくさん汗をかいた後で水分だけをとると、体内の水分や塩分のバランスが乱れやすくなります。水分と一緒に塩分をとるよう心がけましょう。
味噌は塩分とミネラルが同時にとれる食材で、食事にお味噌汁をつけるのが手軽です。
ただし、通常の食事ができているという前提では、日本人はどちらかというと塩分をとりすぎている傾向があります。とくに高齢の方や持病のある方などは、かかりつけ医等に相談の上、適量をとるよう注意しましょう。
引用:カバヤ「塩分チャージタブレッツ」
引用:マルコメ「 野菜を食べるみそ汁」
夏バテ対策に有効な栄養素
夏バテ対策としてはまず、1日3食しっかり食べることが大切です。朝食を抜いたり、そうめんだけなど主食中心に偏ったりしないよう、気をつけましょう。疲労回復に役立つ栄養素としては、たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンCなどがあり、これらを意識してとるのがおすすめです。
たんぱく質
たんぱく質は体を動かすエネルギーを生産する重要な栄養素です。ホルモンや抗体などの体の機能を調節する役割もあるため、たんぱく質が不足すると体力や免疫機能が低下します。肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質をとって、体力を養いましょう。
ビタミンB1
エネルギー不足を感じるときは、ビタミンB1を意識してみましょう。ビタミンB1はごはんやパンなどの糖質をエネルギーに変えるときに働く栄養素です。豚肉、うなぎ、大豆、玄米、鰹節、ゴマなどに豊富に含まれていて、ニンニク、ニラ、ネギなどに含まれているアリシンという成分と一緒に食べると、吸収がよくなります。
ビタミンC
野菜や果物に含まれるビタミンCは、体の老化や免疫機能の低下を引き起こす活性酸素の働きを抑える、抗酸化作用を持つビタミンの1つです。ビタミンCは体内で作ることができないため、野菜や果物などから摂取しましょう。
配信: 防災ニッポン