私の義父は、脳出血後の後遺症で左半身にまひがあります。今は1日中テレビの前で過ごし、過度の運動不足のためリハビリ特化のデイサービスに通っています。デイサービスでのリハビリが「寝たきり防止」になるだろうと考えていましたが、運動不足の他にも気になることが……。それは食事に関することでした。
やたら野菜を残すようになった義父
義父は、食事の際に野菜を残すようになりました。その日も、見ると野菜のおかずがほぼ残っていました。中でも、レンコンやにんじんなどの根菜類がほとんど。
もともと義父は、野菜はそれほど好きなほうではありませんでしたが、ごっそり残すようになって「栄養のバランスが崩れるのでは」と心配になり、ケアマネジャーさんに相談してみることに。
そこで高齢者向けのレシピや、宅配のお弁当などを紹介していただき、私が作るときもやわらかめに作ってみたり、お弁当を取り寄せして様子を見たりしていたのですが、やはり野菜は食べません。
かかりつけ医からは「栄養のバランスが崩れると、血圧やコレステロールにも影響が出るから」と注意され、周囲からも「気を付けてあげて」と言われる始末。「私のせいじゃないのに……」と、モヤモヤしてしまいました。こんなに気をつかっているのに、好き嫌いばっかり言って! と、怒りすら覚えるようになってしまいました。
デイサービスで指摘されたこととは
義父が通っているデイサービスでは都度、気付いたことを連絡帳に書いてくれるのですが、ある日「入れ歯の調子が悪くて食べられないと言っています」という記述がありました。
義父に聞くと、「入れ歯が壊れてて、食べてるときにズレる」とのこと。残っている2本の歯に金具で留めるタイプの入れ歯を使っていますが、その金具が折れてしまっており、残った歯に固定できず外れた状態で食事をしていたのだそう。
「それ早く言ってくださいよ」とあきれつつ、入れ歯を修理するためかかりつけの歯科医院へ連れて行くことに。
配信: 介護カレンダー