福岡市在住のライターが、地元のイベント情報をお届け。今回は、7月26日(金)〜28日(日)に北九州市戸畑区で開催される「戸畑祇󠄀園大山笠行事」を紹介しよう。
重要無形民俗文化財にも指定された伝統行事
北九州市のほぼ中央に位置する戸畑区。花と緑が豊富で、国指定重要文化財の旧松本家住宅や北九州市立美術館など、歴史・文化施設もそろう、魅力あるまちだ。
「戸畑祇󠄀園大山笠行事」は、毎年7月に開催されている戸畑区の伝統行事。その歴史は220年を超え、国の重要無形民俗文化財に指定されている。2016年には、ユネスコ無形文化遺産にも登録された。
飛幡(とびはた)八幡宮、菅原神社、中原(なかばる)八幡宮の三社による夏祭りで、「提灯山」の愛称でも親しまれている。「博多祇園山笠」「小倉祇園太鼓」とともに、福岡県の夏の三大祭りに数えられているお祭りだ。
夜に輝く光のピラミッド・提灯大山笠は必見
「戸畑祇󠄀園大山笠行事」で登場する大山笠は、昼と夜で違う姿を見せてくれるのが特徴だ。昼は山笠本来の姿といわれる、金糸銀糸の刺繍が施された格調高い幟山笠が、12本の大幟を立てて練り歩く様子を見ることができる。
この大山笠は夜になると、大幟などの装飾が取り払われ、12段・309個の提灯を重ねた提灯大山笠の姿に。夏の夜に高くそびえる提灯大山笠は「光のピラミッド」とも表現される。
鉦や太鼓のお囃子の中、担ぎ手の「ヨイトサ、ヨイトサ」のかけ声とともに進んでいく姿は迫力満点だ。
配信: STRAIGHT PRESS