未練を残さない別れ
「恋愛関係における別れに関する研究」(牧野,2006)の結果では、全体約57%の人が別れに対して後悔していた。数字でみると半数の人が別れに未練を持っているということになります。この結果に対して、牧野さん:「一般に、恋愛における別れの後悔には、別れの原因、交際期間、別れの主導権、別れ方などの認知面と恋愛中にどれだけ相手、または、自分が夢中になっていたかなどの感情面が影響します。私の研究ではいくつかの認知面を検討しています。」と述べています。
では、どのような別れが後悔することが少ないのでしょうか?
後悔することが少ないパターン1:交際期間が短い場合(3カ月未満)
まだつきあいが短く親密度が低いことから、相手に対する好意が低いために後悔が少ない。
後悔することが少ないパターン2:自分から別れを切り出した
自ら別れを切り出す場合は、自分に別れたいという気持ちがあり“自分が決断”した結果、自分が決定の主体でありたいという欲求を満たすため、後悔が少なくなる。
よく、失恋は時間が解決してくれると聞くことがあると思いますが、付き合う期間の長さが別れのダメージに直結していることが、この研究で明らかになっています。また、どちらが別れを切り出すのかも、重要なポイントになっていました。
未練を残す別れ
では、どんなパターンの別れが“未練”につながるのか?
牧野さんの研究(牧野,2006)では、自然消滅の場合には多少後悔していると述べています。この結果は、別れ話をしていないことに対しての後悔の気持ちが含まれていると考えられるようです。
失恋は誰しも立ち直るのにエネルギーを要します。今はどん底にいる気分かもしれませんが、時間の経過とともに心の傷も癒えてくると思うので、そのときが訪れるまでマイペースに日々を過ごすことに集中してみてはいかがでしょうか。傷ついた分だけ人は強く、優しくなります。失恋を経験したアナタは、前よりも人として一歩前進していることは間違いないので、今回の失恋を糧に新たな出会い探しにもチャレンジしてみてくださいね!
(LASISA編集部)
配信: LASISA
関連記事: