アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
認知症は、人格を変えてしまうという話をよく聞きますが、母・あーちゃんの場合は薬が合っていたようで、一時期とても攻撃的になったものの、少しずつ落ち着きを取り戻し、今では穏やかな状態が続いています。しかし、足元の状態は今も不安定なままで、平坦な道を歩いている途中で「膝かっくん」のような状態になることも……。これが年齢的なものなのか、どこかに問題があるのかわからず、ワフウフさんは心配しています。
返信が来ない…!
最近、日にちや時間の感覚がおかしくなり始めているあーちゃん。メールをしても、まともな返信が少なくなっています。あーちゃんの携帯をチェックすると、お友だちには空メールを送っている履歴が……。指摘しても、本人は「大丈夫!」となぜか自信満々です。さらに、長年付き合ってきた糖尿病のことも忘れかけているようで、糖尿病の状態に合わせた食事制限が必要ということが理解できていないことを知ったワフウフさんは、ビックリしてしまいます。
その昔、あーちゃんが寝込んだとき、姉・なーにゃんは、あーちゃんの負担を減らすために洗濯物を干していました。
そして、私はあーちゃんの枕元で「大丈夫?」と声をかけていました。
どちらが本当にあーちゃんのことを考えての行動かは、一目瞭然。……のはずが、あーちゃんは姉・なーにゃんに怒りをぶつけていました。
あーちゃんのことをよく理解している父・たんたんは、歯の浮くようなセリフばかり言って、あーちゃんを喜ばせていましたが、実際にやさしくすることはなく、やりたい放題でした。
あーちゃんがたとえ寝たきりになっても、汚物を壁に付けるようになったとしても、やさしい言葉だけをかけて放置していると思います……。
最近、まったく「いつもと違うこと」に対応できなくなっているあーちゃん。
今週は2回病院に行くのだと、何度も何度も説明しますが、聞くたびに驚いています……。
前日のメール確認も念入りにして……。
朝に加えて夜もメールを送りますが……。
返信がありません。読んでいないだけなのか、検査を忘れているのか……!?
あーちゃんは、昔からやさしげな言葉に弱いところがあって、実際にやさしくなくても言葉をかけられれば満足するタイプ。父もそれをわかっていて、やさしげな言葉をかけていました。でも、認知症になったからといって、あーちゃんのお世話をするわけでもないので、私たち姉妹の負担が大きくなっているわけです。
この週、いつものインスリン注射とは別の日に、骨密度検査を受ける予定になっていたあーちゃん。食事を抜かないといけないとか、薬を飲んではいけないとか、そういった制限がない検査なのでその点はラクですが、すでに「いつもと違うこと」にまったく対応できないようになっているので、不安がいっぱい……。
とにかくいつもと違う曜日に病院に行くというのが全然覚えられないため、何度も何度も確認をしましたが、そのたびに「あらそう!」と驚いていました。念のため、前日の確認メールも朝と晩の2回送りましたが、返信はなし……。大丈夫!?
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認知症がだいぶ進行してきて、いつもと違うことをするのがだいぶ難しくなってきましたね……。この状態で通院の確認メールに返信がこないのは、とても不安だと思います。こういうとき、同居しているお父さんがもっと頼りになってくれれば……と思ってしまいますね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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