【旬のオクラ】実はネバネバは“正体不明”なの?保存は「ネットのまま」はNG? 栄養士ライターが解説!

【旬のオクラ】実はネバネバは“正体不明”なの?保存は「ネットのまま」はNG? 栄養士ライターが解説!

栄養ポイント(2)ネバネバ成分が“腸活”をサポート

 オクラの特長として外せないのが、独特のヌメリとネバネバ成分。実は、この粘性物質については、まだ全てが解明されていません。水溶性食物繊維の一つであるペクチン、糖たんぱく質の一種(プロテオグリカン)、ガラクタンなどの多糖が混在しているとされています。わかっているのは野菜の中でもペクチンが多いこと。腸内を掃除して有害物質を外に出したり、短鎖脂肪酸の産生を増やして腸運動の活性化を促したりする整腸作用が期待されています。

 このネバネバ成分は、オクラを細かくみじん切りにして細胞壁を壊すことで引き出されます。さらに、刻んだオクラに大さじ1~2杯の水を加えると水溶性の食物繊維が溶け出してネバネバ感がアップ。逆に、酢と合わせると、せっかくのネバネバが半減してしまうので注意しましょう。また、あのネバネバが苦手という人はオクラを切らずに調理をするとヌメリが出にくいですよ。

劣化が早いので早めに使い切りを

 オクラの数少ない欠点は、鮮度が落ちやすいこと。購入時のネットに入ったままの状態で冷蔵保存すると、表面が乾燥してガクや細い先が黒く変色しやすくなります。ポリ袋に移すかラップに包んで野菜室で保存し、数日中に使い切るようにしましょう。


▲脂溶性の栄養成分が多いので豚肉の薄切りを巻いたソテーもおすすめ!

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