夏用の羽毛布団選びのチェックポイント
夏用の羽毛掛け布団をセレクトする際に、筆者が注意したのはダウンの割合。冬掛けなどでは、最近余りみないのですが、なぜか夏掛けでは羽根(フェザー)の割合の多い製品がかなりあるのです。その点、「洗えるダウンケット」は93%が羽毛(ダウン)で、日本初の羽毛専門の公的検査研究機関「CIL コンフォートインデックスラボ(快適睡眠環境研究所)」のゴールドラベルを取得しているので安心です。
さらに夏なので、冬掛けなどよりは汗のニオイも気になります。先述したCILのギャランティーラベルにはニオイの検査があること、さらに業界基準値(500mm)の3倍、CIL基準(800mm)に比べても2倍近い洗浄度(羽毛のキレイさを数値化したもの)1,500mmキレイに洗い上げた羽毛を使用しているということでした。
さらに、キレイに洗い上げた羽毛に「アレルGプラス」という抗菌防臭加工を行っています。このアレルGプラス加工のおかげで親水性(吸水性)が上がり家庭用洗濯機で洗えるようになったそうです。実は、羽毛は水上で生活する水鳥から採取される原料なので、非常に撥水性が高く、洗濯しても水を弾き家庭用洗濯機などでしっかりと洗うことができませんでした。しかし、アレルGプラス加工を施すことで吸水性が約1.5倍になり、抗菌・防臭効果も持続するとのこと。
清潔でのニオイも少なく、除菌・防ダニ・防カビ仕様で、しかも家庭用洗濯機で洗えるので、小さな息子とニオイに敏感な妻がいる羽毛布団大好きの筆者にとって理想的といえます。
洗濯のイメージ
「洗えるダウンケット」を洗ってみた
「洗えるダウンケット」が到着してから、しばらく夫婦+息子で夏掛けのダウンケットを楽しんでみました。北海道の春から初夏にかけては日々の温度差が大きく、寝ていると寒く感じる日もあれば、タオルケットでも汗ばむほど暑い日もありますが、多少の温度差をものともせず快適な温度と湿度を提供してくれました。
暑がりの幼い息子は、ほかの布団を蹴飛ばして「においの少ないグースダウン使用 洗えるダウンケット」に包まっていますし、パートナーは夜中にベッドを移動するとき(我が家にはベッドがほかに部屋にもある)に持って移動するほど気に入っているようです。
そして、どうせ洗えるのだからと筆者は意図的にカバーを掛けずに使用して、ある程度使った(汚した?)ところで洗濯してみました。
布団用ネット(ダイヤ「フランドリー・まとめて洗える特大ネット70」)に詰め込む
洗濯の方法は、折りたたんで洗濯ネットに入れ、弱水流で30度以下の水を使い、液体中性洗剤を使って洗うとのこと。使用する洗濯機は4kg以上が推奨で、羽毛布団が水を吸うので水量を多めに設定して洗うとよいとのこと。
今回は、5kg容量の洗濯機でドライコースを選択して、液体中性洗濯洗剤の「NANOX one PRO」を使い、洗濯ネットにはコンパクトに折りたたんで収納できるダイヤの「フランドリー・まとめて洗える特大ネット70」を使用して洗濯してみました。単品洗いが推奨されているので「洗えるダウンケット」のみで洗濯していますが、それ以外はいつもの洗濯とほとんど変わりありません。超簡単です。
洗濯ネットに入れて、手洗いやドライ、おしゃれ着洗いなどの洗濯物への負担の少ないモードで洗うだけ、非常に簡単です。
注意したいのは乾燥方法。いわゆるコインランドリーなどの乾燥機を使ったタンブル乾燥が推奨されていないのです。天気のよい日に吊り干しでの乾燥が推奨されています。しかも選択肢は2つ。1つは日なたの直射日光下で吊り干し乾燥、いわゆる天日干し。もう1つは天気のよい日に日陰もしくは直射日光下でカバーを掛けての乾燥です。直射日光下の天日干しは除菌効果なども得られ、乾燥時間も早くというメリットはありますが、布団の生地がやや傷みやすいというデメリットもあります。これに対して陰干しやカバーを掛けての乾燥は布団の生地が痛みにくいというメリットがあります。
天気のよい日に風通しのよい日陰で干すのもありだといいます。直射日光下でも、日陰でも干せるので、春夏の天候ならとても洗濯はラクです。
最終的には好みによる判断なのですが、筆者は太陽光でふかふかになった羽毛布団を楽しみたいので、多少生地が痛むことには目をつぶり、直射日光下で乾燥させました。天気はよかったのですが、それでも6月の北海道の最高気温は25度前後でしたが、まずは2時間、乾かして、ひっくり返して、さらに2時間でほぼ完全に乾いていました。そのまま取り込んでよかったのですが、まが日が沈むまで余裕があったので、さらに1時間ほど乾かしてから取り込みました。
配信: LASISA