日本オーチス・エレベータは、オーチスが主催する学生向けプレゼンテーションコンテスト、第4回「Made to Move Communities(メイド・トゥ・ムーブ・コミュニティズ)」で、アジア太平洋地域で2位に輝いた、かえつ有明高等学校のチームへの授賞式を開催した。
なお、日本オーチスはエレベーターおよびエスカレーターの新設・据付・保守・改修を一貫して扱う世界的リーディングカンパニー、オーチス・ワールドワイドの日本法人だ。
オーチスのボランティア・プログラム
オーチスが主催する「Made to Move Communities」は、オーチスの代表的なボランティア・プログラム。同プログラムで、学生チームはオーチス社員のサポートを受け、STEM(科学、技術、工学、数学)を用いて、コミュニティが抱える移動の課題解決に向けた革新的なソリューションを考案する。今回は、住民の心身の健康の向上を目的とした緑地へのアクセス改善に重点を置き、取り組んだ。
2023年に実施された「Made to Move Communities」の国内予選大会には、日本全国の9校から17の学生チーム(計115名)が参加し、日本オーチスの審査員による書類審査を経て5チームがファイナリストとして選出された。そしてその5チームが、オンラインで審査員に英語でプレゼンテーションを披露した結果、かえつ有明高等学校のチームが優勝。かえつ有明高等学校のチームは、日本を代表して2023年12月から開催された「Made to Move Communities」国際大会に挑むことになった。
国際大会の後、5月下旬に授賞式を実施
15の国と地域から240名以上の学生が参加した「Made to Move Communities」国際大会で、各国を代表する学生チームは、ボランティアとして参加したオーチス社員のサポートを受けつつSTEMを用いて、都市における公園へのアクセスを改善するソリューションを考案。かえつ有明高等学校のチームは、水素で動く公共バスの中に植物を配置することで、日常生活の中で手軽に緑地体験を提供するというソリューションを考案し、高い評価を受けた。
授賞式は5月下旬に、かえつ有明高等学校にて執り行われ、日本オーチスの社長であるティボー・ルフェビュール氏をはじめ、学生チームをサポートしてきた同社の社員たちも集った。
かえつ有明高等学校でのSTEM教育を促進する助成金、15,000ドルを受け取る小島貴子校長先生
かえつ有明高等学校には、同校のSTEM教育プログラムをさらに推進するため、15,000ドル(約230万円)の助成金が授与された。
授賞式でスピーチする日本オーチス社長、ティボー・ルフェビュール氏
ルフェビュール氏は、「オーチスはMade to Move Communitiesプログラムを通し、より多くの学生に早期にSTEMに対する興味を持ってもらい、才能を開花する機会を提供していきます。そして次世代のイノベーターの育成のサポートに尽力していく所存です」と述べた。
賞を受け取る学生チームリーダーの若原さん
また学生チームの代表を務める、かえつ有明高等学校3年生の若原さんは、「プレゼンテーションの準備において、オーチス社員からの応援やアドバイスが励みになりました。単にソリューションを考えるだけではなく、実際の運用に向けた現実的な側面も踏まえた上で、プレゼンテーションを構築していくことは、貴重な経験であったと感じています」と語った。
配信: STRAIGHT PRESS