【SNS被害】誹謗中傷の嵐
誹謗中傷は人の心を傷つけ、時に命を奪うこともあります。しかし、毎日誹謗中傷が起きている事実があるほか、自分も対象となってしまう可能性もあります。本記事では、総務省が発表する「インターネット上の違法・有害情報に関する流通実態アンケート調査」を元に誹謗中傷をどれだけの人が見たことがあるのか、誹謗中傷が多い媒体はなんなのかを紹介します。誹謗中傷を見たことがある人、悲しくもされてしまったことがある方は参考にしてみて下さい。
誹謗中傷を見たことある人の割合/総務省の資料より
総務省の資料「インターネット上の違法・有害情報に関する流通実態アンケート調査」の結果において、誹謗中傷を見たことある人の割合は1641人中50.9%にも上りました。この結果は、回答者自身が対象となったことを除いた割合であり、過半数が誹謗中傷を見たと回答していることがわかります。2人に1人が誹謗中傷を発見していることから、身近にあり見かける可能性が高いといえるでしょう。
誹謗中傷の目撃頻度として1日に1回以上目にしている割合/総務省の資料より
また、869人を対象に行った「誹謗中傷の目撃頻度」に関する調査では、1日に1回以上目にしている割合は47.5%とあり、毎日誹謗中傷が横行していることもわかります。
さらに2000人を対象に行った調査では、22.2%の人が誹謗中傷を数日に1回以上目にしているという結果が出ていました。炎上事案についてコメントをしたことのある割合は、8.4%というデータが出ていました。誹謗中傷は身近にあり、自分もターゲットにされる可能性があるため、注意する必要があります。
誹謗中傷が多いソーシャルアプリは?
誹謗中傷はSNSや掲示板などで多く見られますが、具体的にどのようなソーシャルアプリで見られるのか前述のアンケート結果(複数回答)をもとに紹介します。
X(旧Twitter):55.5%
Yahoo!ニュース:32.4%
Yahoo!知恵袋:14.5%
Instagram:13.5%
Youtube:29.9%
Facebook:7.7%
XやYahoo!ニュース等は匿名性が高いため、誰かに誹謗中傷をしやすい傾向にあることから、割合が高いと考えられます。対して、FacebookやInstagramは実名でやっている人が多く見られるため、自分が攻撃される可能性を加味して少ないと推定されます。誹謗中傷を受けた人の声をX(旧ツイッター)で見ていくと、
「saebou先生の裁判の件、よってたかって誹謗中傷してた大学教員やら弁護士やらがキモくて苦言を呈したら僕も誹謗中傷された記憶があるので、今回の結果に安堵してる…。同じお金を取れたらあの被害に耐えられるかって言われたら絶対拒否る、被害の回復には程遠いものだけれども…」
「誹謗中傷というのはされた本人にしかその痛みはわからないと思います。気にするなと言っていた人間もいざ自分がされるとブチ切れてるのも見てきました。結局痛みを感じるのは自分だけなんです。そして金がかかるからどうせ諦めると踏んでる誹謗中傷者。だからいつまでもなくならない。ただ私は自分から売った喧嘩も買わない人間に舐められたまま終わるほど甘くない。好き放題してきた人間にきちんと制裁を与えます」
「DMで誹謗中傷されたので、みなさん報告の御協力お願いします。このクソアマなんど凍結されても復活するんだ」
このような声が寄せられていました。誹謗中傷をされた側・する側、どちらが悪いとは一概には言えませんが、いくらSNS上で相手の素性が知れないからといって、言いたい放題書き込むのはどうかと思われます…顔が見えないからこそ言葉選びが過激になってしまいがちなSNSとの距離感を正しく保って有益な情報収集ツールとして活用していけるといいですね。
(イチジュ)
配信: LASISA
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