「スムーズに退職できたか」の問いに対し
転職エージェントサービスを展開するワークポートが、「退職時のトラブルに関する実態」についてのアンケート調査を実施しました。
調査は2024年5~6月、全国のビジネスパーソン719人(20~40代、男女)を対象に行われたものです。
過去に退職の経験がある回答者は82.6%。「退職しようとしたができなかった」3.9%、「退職しようとしたことがない」は13.5%です。
スムーズに退職できたかについては、「かなりそう思う」37.2%、「ややそう思う」が43.9%と約8割を占める一方、「あまりそう思わない」15.5%、「全くそう思わない」3.4%との回答もありました。
スムーズに退職できなかった理由としては、
「引き止めに遭い、揉めたため」(20代女性・医療福祉介護)
「上司に退職の話を無視されたり、はぐらかされたりしたため」(40代女性・企画マーケティング)
「退職願を受理してもらえなかったため」(40代男性・クリエイター)
「業務の引き継ぎや後任の人員確保、育成に時間が掛かったため」(20代男性・コールセンター)
「繁忙期と重なり、退職日を引き伸ばされたため」(20代女性・接客販売)
など。
職場のイメージ
「5時間監禁」「売上の補てん求められ」生々しい実例
同社は、「転職相談サービスのカウンセリングの中でも、求職者より退職にまつわるトラブルの相談を受けることがある」とした上で、次のような事例を紹介しています。
・退職を勘付かれ、年収を上げるから退職しないように言われた
・上司が怖くて退職を言い出せない、伝えてもいつ辞められるか分分からない
・直属の上司へは退職の意志を伝えられたが、決裁者まで回してもらえない
・役員に囲い込まれ、5時間監禁状態で「引き継ぎはどうするのか」「後任を見つけてから辞めろ」などと強い引き止めを受けた
・社長に呼び出され「次の転職先を言え、その会社に連絡してやる」と脅された
・「退職するのであれば、売上の補てん金を支払ってほしい」「退職は1年後にしてほしい」などと言われた
・退職を伝えたら仕事を振られなくなった
・退職勧奨を受けたのに、「自己都合」として処理されていた
また、今の勤務先で退職手続きや退職交渉に関する不安はあるかについては、「かなりある」16.3%、「ややある」31.4%、「あまりない」36.2%、「全くない」16.1%で、47.7%の人が何らかの不安を感じていることが分かりました。
退職以降を伝えることで社側の態度がひょう変する「ヤメハラ」を不安視する声などが寄せられたとのことです。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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