少年たちが家を出て、森で生活する数日を描く大家(@ksyjkysk)さんの創作漫画『僕らの夏と灰』。森に棲みつく化け物と対峙し、大きく成長を遂げたと思っていた主人公。病室で目を覚ますと「あーあ、見つかっちゃったな。お前、もう大人になれないよ」と、誰かに告げられる。ラストのセリフに背筋がヒヤリ!予想のつかない展開に1.8万いいねが届いたほか、「え?どう言うこと?」「大人になるのがダメってこと?」と、解釈に戸惑う声も多かった。今回は、制作の裏側についても併せて紹介していく。構成がわかると、より背筋がゾクリとするぞ。
■自分の殻を破り、新しい一歩を踏み出す?
本作は、コンプレックスを持った子どもたちが、家を出て森で生活をするところからはじまる。そして、子どもたちは化け物に遭遇する。森の奥には「灰入道」という化け物が棲んでいたのだ。怖気付く子もいたが、主人公カズは「崖から突き落そう」とそれぞれが役割を担い力を合わせて「灰入道」を倒すことに成功した。灰入道を倒すことで自分の殻を破り、新しい一歩を踏み出せるのではないかと思ったのだ。
カズが森の中で灰入道から逃げ回っている本当の相手が判明したことについて「この物語はカズの妄想です。カズの妄想を具現化して、灰入道があたかもみんな生きているよう見せていました」と大家さんは驚愕の設定を明かしてくれた。
解釈に戸惑う読者が多い本作。話題になっている「お前、もう大人になれないよ」という場面について大家さんは「灰入道は、カズに人殺しをさせるように仕向けたんですね。遊ばれていたわけです」と明かしてくれた。意味が理解できるとすべての糸がつながり、背筋が凍りついてしまうストーリー。このコメントを知ったうえで漫画を読むと、散りばめられた伏線がわかってより楽しめるはずだ。
取材協力:大家(@ksyjkysk)
配信: Walkerplus
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