【2024年最新】半夏生とは?由来や過ごし方など伝統行事の楽しみ方を解説

【2024年最新】半夏生とは?由来や過ごし方など伝統行事の楽しみ方を解説

半夏生の過ごし方とは?何をする日?

従来では、前述の通り農家の方々がゆっくりと過ごす半夏生。
現代ではどのような過ごし方をするのでしょうか。

現代における過ごし方の提案

そもそもが「休暇期間」としての風習であった半夏生なので、疲れた身体を癒すために過ごすのがおすすめです。

半夏生は梅雨から夏になる季節の変わり目で、身体に疲れが溜まりやすくなります。
夜に湯船にゆっくり浸かる時間を作るなどして、リラックスすると良いでしょう。
今年の半夏生は、好きな香りの入浴剤を入れてのんびり入浴する時間を取ってみてください。

また、半夏生には、関西ではタコ、香川ではうどんを食べる風習があります。
半夏生は家庭でタコ料理やうどんを食べて、自宅でのんびり過ごしてみてください。

旅行先での特別な体験を

奈良県宇陀郡御杖村にある「岡田の谷の半夏生園」では、群生する半夏生を楽しめます。
ここでは半夏生の時期になると、約3,000平方メートルにわたって半夏生の白い花が咲くのです。
一面の緑の上に白いじゅうたんが敷かれているような、美しい風景を楽しめますよ。

半夏生には「岡田の谷の半夏生園」の美しい風景で日頃の疲れを癒してみるのはどうでしょうか。
(参照:奈良県御杖村

半夏生の地域ごとの伝統行事とは

それぞれの地域には、半夏生の伝統行事があります。
地域ごとの半夏生の伝統行事を紹介します。

関東地方の行事

関東地方の一部では、半夏生に餅を神仏に供える風習があります。
そして、小麦ともち米を混ぜて練った餅を焼いて食べるのです。

また、長野県の一部の地域では、半夏生にとろろ汁を食べる風習があります。
とろろの粘り成分には、消化機能を上げる効果があるといわれ、農作業の疲れをとるために食べられています。

関西地方の行事

関西地方では半夏生餅を神棚に供え、供えた餅を家族で食べる風習があります。
半夏生餅とは、小麦にもち米を混ぜて作られる小麦餅のことです。

また、奈良県には、半夏生餅を田の神様に供える「さなぶり行事」があります。
田の神に田植えが無事に終わった感謝と豊作祈願をして、供えた餅を食べるのです。

なお、半夏生餅は大阪府や奈良県の和菓子屋で販売されており、通年食べられます。

その他地域のユニークな行事

香川県の小豆島では、半夏生に「虫送り」という行事が行われています。
松明を焚いて田んぼや畑の近くの道を歩き、虫を追い払うというものです。
竹で作った松明を使い、最後には松明ごと燃やしたり川に流したりします。

小豆島の「虫送り」は、350年以上続いている半夏生の歴史的な行事です。

半夏生に食べられる伝統料理

そのほか、伝統行事とあわせ半夏生に食べられる料理には下記のものがあります。

関西地方では半夏生にタコが食べられますが、兵庫県明石市の特産品は「明石ダコ」です。
また、タコが入った「明石焼き」も有名なご当地グルメです。

福井県の特産品はサバで、半夏生に食べられる焼きサバだけでなく、鯖寿司や刺身もあります。

長野県は長芋が特産品で、主にとろろに使われています。

このように半夏生には、地域によってさまざまな料理が食べられています。

「半夏生餅」のレシピ

奈良県で半夏生に食べられる「半夏生餅」の作り方は、次のとおりです。

【材料】
・小麦をつぶした「つぶし小麦」:2.5カップ
・もち米:2.5カップ
・きな粉:適量
・砂糖:適量
・塩:適量

【作り方】
・もち米を一晩水に浸ける
・蒸し器に2のもち米を入れ、蒸し上がる前に洗ったつぶし小麦をのせて蒸す
・蒸しあがったら餅つき機でつく
・適当な大きさに丸めて砂糖を加えたきなこをまぶして完成

(参照:農林水産省

ぜひ、半夏生には半夏生餅を作ってみてください。

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