空気がジメジメしているこの季節。洗濯物の臭いが気になる……というご家庭も多いのではないでしょうか?
「きちんと洗っているのに、タオルから雑巾臭がする」「汗をかくと衣類が臭う」……、このようなお悩みがあるご家庭は、洗濯の方法や干し方を見直した方がよいかもしれません。
この記事では、洗濯物が臭くなる原因や対処法・臭いを付けないためのコツをまとめました。
スッキリ乾かすためのコツもご紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね!
洗濯物が臭くなる原因は「雑菌」
洗濯物が臭いのは、「汚れがきちんと落ちていないこと」「雑菌が繁殖していること」が原因です。
雑菌は洗濯物に残った皮脂や汚れを栄養源とし、分解・取り込みながら繁殖していきます。
このとき悪臭の元となる成分を放出するため、何ともいえない臭いが発生するというわけです。
洗濯物の臭いの原因とよばれる雑菌には、以下のものがあります。
▼モラクセラ菌
ヒトや動物の口・鼻の粘膜に存在する常在菌の一種です。
洗濯物に付着して繁殖すると、雑巾のような生臭い臭いを発します。
モラクセラ菌は水や紫外線に強い性質があり、洗濯機で洗ったり天日干ししたくらいでは退治できません。
完全に死滅させるには、80度以上の高温に当てることが必要といわれています。
ちなみに、洗濯乾燥機などの庫内の温度はおよそ70度だそうです。
▼マイクロコッカス菌
大気中やヒトや動物の皮膚などに存在する真正細菌。
汗をかいたときに衣類が臭うのは、マイクロコッカス菌が原因です。
洗濯物の臭いを防ぐには、これらの細菌の繁殖を抑えることが必須となります。
洗濯物に雑菌が繁殖する理由
洗濯物に雑菌が繁殖するのは、「雑菌のエサが付着しているため」「雑菌が好む環境になっているため」です。
「洗濯物が臭い!」と感じているご家庭は、洗濯の状況や乾かし方について今一度振り返ってみましょう。
汚れがきちんと落ちていない
雑菌が繁殖するのは、洗濯物にエサとなる養分がたっぷりと付着しているため。
洗濯しても汗や皮脂などが残っている場合、雑菌が繁殖しやすくなります。
現代の洗濯機&洗剤は非常に優秀ですが、洗い方や洗濯物の量によって汚れ落ちが悪くなることがあります。
特に皮脂や汗などのタンパク質汚れはガンコで、簡単には落ちません。
汚れが蓄積されていくと、悪臭の原因菌がどんどん繁殖していきます。
洗濯物が湿った状態が長時間続いている
湿ったタオルや衣類を長時間放置すると、雑菌が繁殖しやすくなります。
朝になってから洗濯物を洗うご家庭は、体を拭いたバスタオルや汗の付いた衣類などを一晩放置することになりますよね。
洗濯までの時間が長いほど雑菌が多く繁殖し、悪臭が染みついてしまうのです。
洗濯槽が汚れている
洗濯槽内部にカビが生えている場合、カビが臭いの原因となることがあります。
カビが繁殖するときも、悪臭の原因となる物質を生み出すためです。
その臭いが洗濯物に移ってしまうと、洗濯したきれいな衣類やタオル類も臭いと感じるようになってしまいます。
洗濯物が乾いていない
洗濯物の悪臭の原因であるモラクセラ菌は、湿度60%以上で増殖するといわれています。
洗濯物がきちんと乾いていない場合、増殖は止まりません。
いわゆる生乾き臭で洗濯物が臭くなってしまいます。
配信: ASOPPA!