「かぎしっぽ」とはどんなしっぽ?
「かぎしっぽ」とは、しっぽの途中が鉤(かぎ)のように曲がっていたり、短く丸まっているしっぽを指し、このような特徴を持つ猫は「尾曲がり猫」と呼ばれることもあります。
個体差はありますが、猫のしっぽは一般的に18~20個の尾椎と呼ばれる骨で形成されています。
尾椎の一部が変形すると鉤のように曲がった「キンクドテイル」と呼ばれるしっぽになり、尾椎の一部が減少したりくっ付くと、しっぽが短く丸まった「ボブテイル」と呼ばれるしっぽになります。
日本では見かけることの多いかぎしっぽの猫ですが、欧米でしっぽが曲がった猫は珍しいのだそう。
そのため欧米では、かぎしっぽの猫は「幸運の象徴」と言われているそうです。
1.遺伝による生まれつきの特徴
猫のしっぽがかぎしっぽになるのは、ほとんどが遺伝によるものだそうです。
特に、ジャパニーズ・ボブテイルやマンクスなどの猫種に見られる「HES7」遺伝子の変異や「T-BOX」遺伝子の変異が関係していると考えられています。
遺伝子の変異は、純血種の猫よりも雑種の猫に多く見られます。そのため、純血種でかぎしっぽの特徴を持つ猫はほとんどいないのだそう。
猫のしっぽが短かったり曲がっていると、痛みを感じていないか不安になりますが、先天的な理由のかぎしっぽの場合、痛みを感じることはほとんどないようなので特に問題ありません。
配信: ねこちゃんホンポ