猫が『かぎしっぽ』になるのはなぜ?2つの理由 日本で多いのにはワケがあった!

猫が『かぎしっぽ』になるのはなぜ?2つの理由 日本で多いのにはワケがあった!

猫のしっぽには、ピーンと長いしっぽやカールしたようなしっぽ、短いしっぽなど、さまざまな長さや形がありますよね。今回は、その中でも特に特徴的なしっぽである「かぎしっぽ」についてお話しいたします。

「かぎしっぽ」とはどんなしっぽ?

「かぎしっぽ」とは、しっぽの途中が鉤(かぎ)のように曲がっていたり、短く丸まっているしっぽを指し、このような特徴を持つ猫は「尾曲がり猫」と呼ばれることもあります。

個体差はありますが、猫のしっぽは一般的に18~20個の尾椎と呼ばれる骨で形成されています。

尾椎の一部が変形すると鉤のように曲がった「キンクドテイル」と呼ばれるしっぽになり、尾椎の一部が減少したりくっ付くと、しっぽが短く丸まった「ボブテイル」と呼ばれるしっぽになります。

日本では見かけることの多いかぎしっぽの猫ですが、欧米でしっぽが曲がった猫は珍しいのだそう。

そのため欧米では、かぎしっぽの猫は「幸運の象徴」と言われているそうです。

1.遺伝による生まれつきの特徴

猫のしっぽがかぎしっぽになるのは、ほとんどが遺伝によるものだそうです。

特に、ジャパニーズ・ボブテイルやマンクスなどの猫種に見られる「HES7」遺伝子の変異や「T-BOX」遺伝子の変異が関係していると考えられています。

遺伝子の変異は、純血種の猫よりも雑種の猫に多く見られます。そのため、純血種でかぎしっぽの特徴を持つ猫はほとんどいないのだそう。

猫のしっぽが短かったり曲がっていると、痛みを感じていないか不安になりますが、先天的な理由のかぎしっぽの場合、痛みを感じることはほとんどないようなので特に問題ありません。

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