失敗しない絶品唐揚げレシピ。失敗の原因と対策をプロが解説

失敗しない絶品唐揚げレシピ。失敗の原因と対策をプロが解説

失敗しない唐揚げの作り方を管理栄養士が解説します。片栗粉をまんべんなくまぶし、少し白っぽい状態で揚げるとサクサクした衣になりますよ。そのほか、鶏もも肉の切り方や油切りをする際の向きなど細かなポイントを紹介。コツを一つひとつ押さえていくと、誰でも絶品唐揚げを作れるようになりますよ。

作り方

鶏もも肉を切る

余分な脂と筋を取り除きます。皮を引っ張りながら包丁で切ります。

【プロのアドバイス】黄色の脂や筋は、食感が固くなる原因になります。

繊維を断ち切るように切り込みを入れます。鶏もも肉は繊維が多いため、1cm間隔で切り込みを入れるとやわらかく仕上がります。

大きさを揃えるように、8~10等分に切ります。

【プロのアドバイス】鶏もも肉の断面が斜めになるように包丁を入れます。表面積が増えるので、衣がつきやすく、火も通りやすくなりますよ。

下味をつける

ポリ袋に鶏もも肉と下味用調味料を入れてよくもみ込みます。袋を閉じて、冷蔵庫で15分ほど味を馴染ませます。

【プロのアドバイス】ひと晩置くときは、ポリ袋の中の空気をしっかりと抜き、冷蔵庫に入れます。空気を抜くことで冷蔵庫の他の食材への匂い移りが防げ、味もよく染み込みます。

片栗粉をつける

ポリ袋の中の余分な水分をキッチンペーパーで取り除きます。

【プロのアドバイス】漬け込んでいる間に出た水分と調味料をしっかりと取ることで、片栗粉をつけたときにダマができにくく、カラッとした仕上がりになりますよ。

片栗粉を袋の中にまんべんなく振りかけます。ポリ袋に空気を含ませて軽く上下に振り、鶏もも肉全体に片栗粉をつけます。片栗粉の白っぽさが表面に残るくらいで止めます。

【プロのアドバイス】空気を含ませて振ることでムラなく片栗粉がつきます。衣をもみ込むとベチャッとした仕上がりになってしまうため、振るようにしましょう。

鶏もも肉を170度の中温で揚げる

フライパンに2cmほどを目安に油を入れます。中火にかけます。

【プロのアドバイス】中温の目安は、乾いた菜箸を油につけて小さな泡がジュワジュワ出るくらいです。

油が中温に温まったら、皮面を下にして鶏もも肉を入れます。重ならない程度に鶏もも肉を入れます。衣が固まるまで1分は触らずに揚げ、上下を返してさらに1分揚げます。

フライパンから取り出して余熱で中まで火を通します。皿の上で4分ほど休ませます。

180度の高温で二度揚げする

強火にし、180度の高温にします。休ませた唐揚げを再度フライパンに入れて1〜2分揚げます。きつね色になったら取り出します。

【プロのアドバイス】高温の目安は、菜箸を入れた際に泡がサーっと上がるくらいです。二度揚げするとカリッと仕上がりますよ。

余分な油を切る

ザルや網の上に皮面を上にして唐揚げを並べて油を切ります。キッチンペーパーを使うときは、油を吸ったらすぐに外しましょう。

【プロのアドバイス】皮面を上にすると、皮下に溜りやすい油をよく切れ、冷めてもカリッとした唐揚げを味わえますよ。

レシピ通りに作ったのになぜ?よくある失敗と改善方法

中が生焼けになる

鶏もも肉の大きさがバラバラだったり厚みがあったりするときは、中まで火を通すのが大変です。大きさをそろえ、切り口を斜めにし、表面積を大きくして揚げましょう。

衣が剥がれる

低温で揚げると衣が剥がれやすくなります。中温まで温度を上げてから揚げると、衣が剥がれずに作れますよ。

衣が厚くなりすぎる

片栗粉のダマができると厚い衣になります。片栗粉が一か所に固まらないようにまんべんなく振りかけ、衣を絡ませましょう。

食感がパサパサになる

唐揚げは揚げる時間が長くなると鶏もも肉の水分がなくなり、パサパサした食感になります。しょうがやしょうゆで下味をしっかりつけて水分を閉じ込めましょう。揚げるときは、余熱を上手く活用して揚げすぎないようにしてくださいね。

時間がたつとベチャッとする

油を切るときに皮面を上か横に向けると、皮下の油をしっかり切れますよ。キッチンペーパーを敷いている場合は、油を吸ったら1分ほどで取り外しましょう。

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