夫婦関係が冷え切って、会話が途絶えてしまった方も多いのではないでしょうか?
この記事では、会話不足の典型的な特徴、子供への影響、そして会話を取り戻す方法についてご紹介します。
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1、どんな夫婦に会話がない?
会話がないことで悩んでいる夫婦がいる一方で、十分な会話があり満足している夫婦もいます。
では、会話がない夫婦にはどのような特徴があるのでしょうか。様々なケースがありますが、主な特徴をみていきましょう。
(1)喧嘩をした・していて無視をしている
ひとつめは、夫婦喧嘩をしている最中やその後しばらくの間、お互いに、または一方が無視をしているケースです。
会話のない状態が一時的なものであれば、問題ありません。むしろ、仲直りした後に夫婦の絆が深まることもあるでしょう。
しかし、会話のない状態が長期間にわたって続く場合は注意が必要です。夫婦喧嘩の原因を根に持っているケースもあれば、夫婦喧嘩のことはどうでもよくなったのに会話がしにくいままとなるケースもあります。
会話が再開されないままになると、徐々にお互いの気持ちがすれ違っていき、やがて離婚問題に発展するおそれもあります。
(2)一方または両方が相手に愛情・関心がない
愛し合って結婚した夫婦でも、何年も一緒に生活しているとラブラブというわけにはいかないことが多いものです。
その間に家族としての愛情・関心を育んできたのであれば問題ありませんが、中には共同生活の中で相手の悪いところばかりが目に付き、愛情も関心もなくなっていく夫婦もいます。そうなると、相手が何をしていても興味がなくなり、自分のことも構ってほしくないと感じるようになり、会話をしなくなっていきます。
(3)嫌いではないが会話が合わない・つまらない
お互いに相手のことが嫌いではないけれど、会話が弾まなくなり、いつしか会話がなくなってしまう夫婦は意外に多いものです。
一般的に男性は仕事のことや将来の目標などに関する話題を好むのに対して、女性は家庭のことや日常生活での様々な出来事、さらには他人の噂話などの話題を好む傾向にあります。
お互いに自分の好きな話題のことしか話さなければ、会話をしてもつまらなく感じるのも無理はありません。
また、男性は会話の中で解決策を見出そうとするのに対して、女性は会話によって共感を得たいだけであり、解決策など望んでいないという性質もあります。
このような男女の違いを認識して相手を尊重しなければ、会話が合わず、やがて会話がなくなってしまうことでしょう。
(4)熟年夫婦
概ね50代以上の熟年夫婦の中にも、会話のない夫婦は少なくありません。
この年代になると子育ても一段落し、会社での仕事にも先が見えてくるため、刺激のない生活になりがちです。長年一緒に暮らしてきて、お互いのことを知り尽くしていると感じ、相手に対して関心を持つことも少なくなっていきます。そうなると話したいと思う話題が減ってくるので、一緒に過ごす時間は増えても会話のない状態となってしまうことがあります。
会話がなくても、お互いに気持ちが通じ合っていて、その関係性を心地良く感じているのであれば問題ありません。しかし、冷えた夫婦が熟年となり、その上に会話もなくなると熟年離婚に至るおそれがあります。
(5)生活がすれ違っている・互いに自活している
夫婦が会話をするためには、前提として一緒に過ごす時間が必要です。
夫は仕事に忙しく、妻は子育てに忙しい状態であれば、食事の時間も寝る時間も合わないということになりがちです。共働き夫婦の場合は、さらに一緒に過ごせる時間が短くなる上に、休日が合わないということもあるでしょう。
お互いがそれなりの収入を得て自活しているという場合は、生活上の諸々のことについて話し合う機会も少なくなります。決してこのような生活が悪いというわけではありませんが、意識的に夫婦の時間や家族の時間を確保しなければ、夫婦の会話を充実させることは難しいでしょう。
(6)生活が子供中心
子供がいる夫婦は、生活が子供中心となりがちです。
子供のことをきっかけとして夫婦の会話が生まれやすいという面では良いのですが、お互いに子供のことしか見なくなり、相手に対する関心が薄れていく夫婦もいます。やがて、子供とは話すけれど夫(妻)とはあまり話さない、という状態になるケースも少なくありません。こうなると、子供が巣立った後に熟年離婚してしまうおそれがあります。
(7)一方または両方がスマホ依存症
近年では多くの家庭で1人に1台のスマホを所有しており、それが原因で夫婦の会話がなくなっていることが少なくありません。
相手が家にいても、スマホでゲームや動画等の視聴、SNSでのやりとりをしているときに話しかけると、「今いいところだから」といって相手にされないこともあるでしょう。スマホ依存症の人はずっとスマホから目を離さないため、話しかけるタイミングすらつかめないこともあります。
2、どんな夫婦でも会話はなくて当たり前?!
とはいえ、冒頭でもご紹介したように、会話が少ない夫婦は数多くいます。その中には、夫婦関係に特段の問題がない夫婦もいれば、円満な夫婦もいることでしょう。
夫婦生活は会話がすべてだというわけでもありません。会話が少ないことに不満や危機感を持っている人は、「友達のようなカップル」という理想像を持っているのではないでしょうか。
たしかに友達カップルのような夫婦も中にはいますが、多くの夫婦はもともと友達ではありません。恋愛対象だったはずです。一般的には恋愛に言葉などは要りません。むしろ、話さない方が盛り上がっているかもしれません。
恋愛の末の結婚というのは、相手の「考え」を好きか嫌いかなど考えずにしてしまうことが多いものでしょう。
見た目であったり声であったり、仕草であったり想いだったり、「会話」とは少し違う所に惹かれて恋が始まったケースも多いはずです。そのような場合は、結婚したからといって弾むような会話があるとは限らないのです
夫婦は会話をしなければならないという観念を強く持ちすぎていると、その観念が離婚の危機を招くことにもなりかねません。このことを念頭に置いて肩の力を抜き、自分にとっての理想の夫婦のあり方を考えてみるとよいでしょう。
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