5、夫婦の会話を取り戻す方法とは?
夫婦生活は会話がすべてではないとはいえ、「もっと会話がほしい!」と思ってしまうのも無理からぬことです。
昔は会話があったという夫婦の場合は特に、なんとか取り戻せないかと考えてしまうことでしょう。
夫婦の会話を取り戻すためには、「このままではいけない」と思った時が行動を起こす時です。あなたが変われば、相手も必ず変わります。
(1)喧嘩をしたことがきっかけの場合
喧嘩をしたことがきっかけで夫婦の会話がなくなった場合は、原因がはっきりしていますので、その意味で会話を取り戻すことは比較的容易です。ただ、喧嘩が終わったとしても、しばらく会話をしていなければお互いに話しづらいということもあるでしょう。
そんなときはぜひ、あなたから会話のきっかけを作ってみてください。相手もきっかけさえあれば会話に乗ってくるでしょう。
なお、お互いに喧嘩したことを根に持たないためには、その原因を取り除くことが大切です。ご自身に非がある場合は、改善する努力も必要です。
(2)生活のすれ違いや子育てがきっかけの場合
会話をする時間がなかったという場合は、まず夫婦2人になる時間を確保しましょう。
幼い子供がいる場合でも、子供を寝かしつけた後に30分でも2人で過ごすなど、生活スタイルに応じて工夫してみましょう。
子供がいないか、手がかからない年齢の場合は、より時間を作りやすいでしょう。休日には買い物か散歩だけでもいいので2人で出かけるなど、その気になれば様々な工夫ができるはずです。
(3)その他がきっかけの場合
その他がきっかけとなった場合や、何となく会話がなくなったといった場合なら、まずは挨拶をしっかりすることから始めてみてはいかがでしょうか。
夫婦で声をかけ合うようになったら、次は相手からの語りかけに耳を傾けることです。
込み入った話だけが「会話」ではないことを理解しましょう。
具体的には、以下の3つの方法が有効です。会話をしたいカップルは是非取り入れてください。
①会話の「内容」を見直す
誰だって興味のない会話は続かないもの。できるだけ相手に合わせた話題を探してみるのです。
なかなか見つからない場合には、まずは「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえりなさい」などの挨拶から始めてみてください。そこから相手の返答を上手に引き出してみるのです。
例えば、「おかえりなさい。今日はお仕事順調だった?」などと男性が話したがっているであろう話題を振ってみる方法。そこから会話が広がります。
②聞き役になってみる
そして会話を広げたなら、あなたが話をしたかったとしてもまずは聞き役に徹することが大切です。
しっかり話を聞いて、ジェスチャーを交えて表情豊かに聞いてみてください。あなたが真剣に聞いてくれているとわかった夫はさらに会話を続けてくれるはず。
その際、共感はしても否定はしないこと。
また、相手に対する文句や不満なども極力控えるといいでしょう。
とはいえ、夫婦ですからあまり遠慮してはストレスを感じてしまいます。言いたいことははっきり伝えながらも、文句にならないような意見に上手に変換しておきましょう。
例えば、「帰りが遅い!もっと早く帰れないの?」であれば、「毎日あなたと楽しい会話をしたいからもう少し早く帰ってくれると助かるな」などの言い換えです。
③会話に意味をもたせる
その他、会話の内容で注意したいのが、意味のない会話をしないということです。
男性は会話に結論つけたがります。
例えば、「今日は寒いね」と言ったところで、男性は「もっと厚着したら?」などと返事をすることでしょう。
しかし、あなたが伝えたいことはそうではないですよね!?ただ単に共感を得たかっただけ。
この例の場合には、「私は寒いの苦手なのに今日は寒いね。あなたは平気?」などと主語を入れて話してみましょう。そして相手に質問を投げることで会話のキャッチボールが成り立ちます。
(2)夫婦で同じことを体験する時間を作る
会話を楽しむためには、夫婦で共通体験をすることも有効です。例えば、一緒に掃除をしてみたり、一緒に料理などをする方法。一緒に育児でもいいです。同じ時間に同じ体験を共有できれば話題も豊富になり、会話も長続きするでしょう。
実は、同じテレビを見て笑いあうのも会話が長続きするコツです。
音楽番組でもいいですし、映画でもお笑いでも大丈夫。それぞれの意見を交換させながら楽しい時間を過ごせます。
もちろん、同じ趣味を始められるなら休日には同じ時間を楽しんでください。さらに会話が豊富なカップルになれます。
(3) 一日5分でもいいので夫(妻)と会話をしてみる
一日5分からでも結構です。夫婦間の会話の時間を持ってみましょう。
会話のきっかけは挨拶からがいいでしょう。会話が少なくなってしまっているカップルがいきなり会話を盛り上げるのは難しいかもしれません。そのため、まずは簡単な会話から始める方が効果的。
その他、2人きりの時間を共有する方法はおすすめです。食事を共にしてみたり、一緒に通勤してみる方法。可能ならお風呂に一緒に入る方法でもいいでしょう。2人きりの空間で同じ時間を過ごしていたなら自然と会話が生まれます。そこから会話豊富な夫婦になれる可能性が高まります。
6、あなたが欲しいのは「会話」ではなく「関心」
夫婦の会話がないことに不満を持っている方は一度、その不満の奥底に何があるのかを探ってみることをおすすめします。
あなたが本当に欲しいのは「会話」そのものではなく、相手からあなたに対する「関心」ではないでしょうか。
楽しそうに会話をしているカップルを見ると、あんなふうになりたい、あの頃に戻りたいと思ってしまい、切実に「会話」を求める気持ちになるかもしれません。
しかし、あなたは会話がないことが不満なのではなく、相手からの関心を感じられないことに寂しさを感じている可能性があると思います。
関心の表し方は、人それぞれです。
会話をすることは、その方法のひとつに過ぎません。たとえ会話がないか少なくても、日常生活の中でさりげないサポートをしてくれることなども、立派な関心の表し方であるといえます。
このような視点からパートナーのことを見直してみると、以下のような点に気付けることもあるでしょう。
(1)会話がないからといって愛情がない訳ではない
会話がないからといって、愛情がなくなったわけではありません。話す時間がなかったり、上手に会話のキャッチボールができないだけ。その証拠に、夫婦間の会話には相手を傷つけるような会話はほとんどないことでしょう。たまにあっても、すぐに仲直りできる程度です。
夫婦なのですから、疲れている場合などにイライラしてしまい、うっかり失言してしまうのは当然のこと。お互い様ですので、気にし過ぎてもよくありません。
(2) 会話はなくても夫(妻)なりの愛情表現をしているケースも
会話がなくても、男性は妻に愛情表現をしているケースがあります。
しかし、男性は口下手ですから思いを上手に妻に伝えることができません。
男性が本当はもっと会話をして愛情を育みたいと感じているサインは次のようなことになります。
家族のために一生懸命働いてくれる
一緒にいる時間を作ろうと努力している
自分がやりたいことを尊重してくれる
プレゼントを贈るなど喜ばせようとしてくれる
家事や育児に協力的
労ってくれる
このような夫であれば、愛情豊かであなたともっと会話をしたいと感じている証拠です。実は夫も寂しい思いをしているのかもしれません。
配信: LEGAL MALL