SNSやブログ「横山家のマンガ。」などで、「戦国コミケ」「新しいパパがどう見ても凶悪すぎる」など数々の人気作を発表し、ファンを魅了し続けている漫画家・横山了一(@yokoyama_bancho)さん。そんな横山さんの作品のなかから、今年2巻が発行されたばかりの「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を紹介。本作の制作秘話について、作者の横山さんに話を聞いた。
エリート会社員の夫・シュウと妻・ユイ、そして一人娘・リエの3人家族の薬師寺家。一見、幸せなセレブ家庭のようだが、夫の浮気疑惑や義母との同居を勝手に決断したことに堪えきれず、ユイは家を出てしまう。しかし、その片鱗は結婚直後からあったという。ユイは友人・毒山(ぶすやま)夫妻に当時のことを語るが、その内容がまた壮絶で…!
薬師寺家が大ピンチに陥っているが、果たして結末は一体どうなるのか!?先日待望の2巻が発売され、あらためて注目を浴びている「どちらかの家庭が崩壊する漫画」について、作者の横山さんに話を聞いた。
――本作では、たとえば出産時に「(義母が)いてくれたほうが安心できない?」など、一見普通の言葉だけど、状況などを考えると怖い、または嫌な発言というのがリアルで、本作のおもしろさのひとつでもあると思います。読者が共感できるリアルさの背景には、周囲へのリサーチや情報収集などもあったのでしょうか?
(漫画家である)妻が、(義母の)聡子について適宜アドバイスをくれたのがやはり大きかったかなと思います。男性が考える嫌な姑像というものはどうしても限界があるかなと…。インスタで読んでいた姑漫画なども参考になっているかもしれませんね。
――2巻が発売されて1カ月以上経ちましたが、周囲や読者の方からの反響はいかがですか?
連載当時のようにたくさんの感想をいただくわけではないですが、SNSで「1・2巻まとめて電子で買いました!」というメッセージが届いたりしたのは、うれしかったですね。
――徐々に自立していこうとするユイと、徐々に転落していくシュウが対照的だなと感じた2巻ですが、そのあたりは意識して描かれたのでしょうか?
話の流れに沿って描いた感じです。1巻で作った流れをできるだけ壊さないように心がけました。
――すでに3巻の準備も進められているそうですね。意欲的にさまざまな作品を生み出されていますが、漫画のネタやアイデアなどは日々思いついたときに書き溜められているのでしょうか?「アイデアノート」みたいなものはあるのでしょうか?
ノートもありますが、最近はスマホにたくさんアイデアをメモしております。使えないものの方が多いかもしれませんが…。
傍から見た印象だけではわからない各家庭の闇や幸せを描いた「どちらかの家庭が崩壊する漫画」。ぜひ最初から読んで、崩壊の行方を確かめてみて!!
取材協力・画像提供:横山了一(@yokoyama_bancho)
配信: Walkerplus
関連記事: