「楽しい」と学習効率がいい?
楽しい、わくわくするといった感情が伴う知的好奇心があると、脳の情報処理機能を向上させるともいわれています。
ポジティブな感情と共に学習をすることで記憶がより定着しやすくなる一方で、ストレスを感じながら行うと、記憶を司る脳の機能が萎縮してしまうそうです。
そのため、プレイフルラーニングのような子どもの関心や好奇心を原動力とする学びは、脳の神経回路のつながりやシナプスの形成を促し、学習効率を高める効果も期待できるでしょう。
プレイフルラーニング実践の4つのポイント
子どもが自ら楽しんで学んでくれたら、保護者としても嬉しいですよね。
プレイフルラーニングを実践するためのコツを4つ紹介します。
1.子どもの興味や関心を理解する
子どもが自発的に学びたいと思うテーマに出会うために、保護者は子どもをよく観察し、興味や関心の芽を見つけることが大切です。
また、その芽を育むためは、さまざまな体験機会を提供することも重要です。
2.自由に取り組める環境を整える
子どもが夢中になれることを見つけたら、子どもが自由に遊びや学びを深められる環境を整えましょう。
たとえば、魚に興味のある子どもだったら、子どもの目につきやすい場所に図鑑や関連する本を置いたり、水族館や釣りに行ったり、子どもも楽しめそうなイベントのチラシを置いておくなどするとよいかもしれません。
最初は保護者のサポートが必要かもしれませんが、「知りたい」という気持ちが先立つことによって、次第に自分から情報収集するようになるでしょう。
3.本物に触れる機会を作る
プレイフルラーニングでは、紙面の上だけでなく、本物に触れたり実体験をしたりすることも大切です。
実践的な経験を通して、新しい問いが生まれ、さらに思考を深めていくことがプレイフルラーニングの特徴です。
また、内容によっては複数人で行うことで、新たなアイディアが生まれたり、視点を共有したりすることにもつながるため、子どもが参加しやすいグループ活動やチームに顔を出してみるとよいかもしれません。
4.子どもの主体性を尊重する
子どもが遊んでいたり、楽しんでいると、つい「こっちの遊びも楽しいよ」「こうやったら?」と声をかけてしまいがちです。
しかし、子どもが自分自身で試行錯誤し、探求することがプレイフルラーニングです。
保護者は先回りして答えを導くのではなく、子どもの主体性を尊重し、見守る姿勢を持つことが大切でしょう。
配信: ASOPPA!