アフタヌーンティー研究家・藤枝理子さんの「ピーチアフェクション・アフタヌーンティー」実食レポート
アフタヌーンティーが運ばれてきた瞬間、「かわいすぎる!」と藤枝さんも編集部も大興奮。今年流行りのピーチファズカラーが華やかで、マドレーヌの上にフリルのようにあしらわれた生クリームや、スイーツのような見た目のセイボリーなど細部までの工夫がこらされたおしゃれなスイーツが登場します。
愛らしいスイーツの姿に、写真を撮る手が止まりません。
スイーツのなかでまず目を引いたのは「桃のクランベリーコンポートとマスカットゼリー ライチの泡をのせて」。透明なマスカットゼリーの中で、クランベリーのシロップでコンポートされた桃がきらりと輝きます。ライチの泡がのっていて、ひと口いただくとふわっと爽やかな香りが広がりました。
藤枝さんも「桃の果肉がたっぷり入っていてジューシーです。桃本来の甘さや食感が存分に楽しめて、おいしいですね」と絶賛。
スイーツのなかで藤枝さんが特に気に入っていたのが、「ココナッツタルト ストロベリークリーム」。「レモン風味のタルトはサクサクで、中のクリームはココナッツ味が効いています。桃を閉じ込めたゼリーから、エルダーフラワーの味がするのもいいですね」(藤枝さん)
イギリス文化に詳しい藤枝さんによると、エルダーフラワーは夏の風物詩。暑い時期はエルダーフラワーをシロップ漬けにしたドリンク(コーディアル)をいただくのがイギリスの定番なのだとか。
桃やココナッツなどのフレーバーにくわえ、細部からも夏らしさを感じられるスイーツです。
フリルのような生クリームがかわいい「ピーチマドレーヌ」にもシェフのこだわりが。なんと、マドレーヌの“中”に桃とグァバのジャムが入っています。「ジャムが合わさると、生地のしっとり感がアップしますね」と藤枝さん。
レモン風味のマドレーヌと、みずみずしい桃とグァバのジャムがよく合います。
セイボリーも、テーマカラーのピーチファズに合わせ、かわいらしい見た目にこだわったそう。
「オマール海老と桃のヴィシソワーズ」は、スイーツのような見た目ながら、オマール海老の風味や、すりおろしたトマト&エシャロットの酸味が効いています。ドーム状に固めた桃のスープも、ヴィシソワーズと相性抜群。
コンラッド東京のアフタヌーンティーでは、ドイツの高級紅茶ブランド「ロンネフェルト」の紅茶が楽しめます。
「ドイツの紅茶はフレーバーが華やかなものが多いです。今回いただいたホワイトピーチの紅茶も、白桃の甘みとレモンマートルの酸味の両方が感じられて、とてもおいしい!」と藤枝さん。
ちなみに、イギリスにおけるアフタヌーンティーの定番ドリンクはミルクティーだそう。ミルクティーもロンネフェルトの茶葉を使用していて、紅茶のコクがしっかりと感じられるので、こちらもおすすめです。
コンラッド東京には、ロンネフェルトに認められたティーマスターが2名在籍しています。ティーマスターとは、紅茶の基礎知識からテイスティング、マナー、ホスピタリティなど、紅茶についてのさまざまなトレーニングを受けた紅茶のプロフェッショナル。「ピーチアフェクション・アフタヌーンティー」を楽しむ際は、紅茶のクオリティにも注目ですね。
こちらもチェック!「デラックスアフタヌーンティー」でより一層贅沢に
デラックスアフタヌーンティー(※)を選ぶと、イギリスの由緒正しき磁器メーカー「ロイヤルクラウンダービー」の人気シリーズ「ロイヤルアントワネット」のカップ、ソーサー、プレートで提供されます。
ドレスのように波打つ形状に、職人によって手塗りされた金彩や小花や小さな星が輝くデザインも素敵!
かつてエリザベス女王が朝食用のテーブルウェアとして愛用していたシリーズなのだとか。
※バー&ラウンジ「トゥエンティエイト」の象徴的なボトル棚をモチーフにしたスタンドで提供されるアフタヌーンティー
デラックスアフタヌーンティーでのみ提供される特別なセイボリー「和牛頬肉と桃のミルフィーユパイ」も、藤枝さんのいち推しメニューです。
スライスされた桃の爽やかな甘さと、和牛頬肉のうまみが絶妙なハーモニーを生み出します。パイ生地のサクサク食感もいいアクセントに。
全メニューに桃をふんだんに使った贅沢な味わいと、ときめかずにはいられない愛らしいビジュアルに魅了された今回のアフタヌーンティー。かわいいものやおいしいものが好きな人と行けば、大いに楽しめること間違いなし。ぜひこの夏、足を運んでみてください。
配信: OZmall