チャールズ国王と天皇皇后両陛下、お別れの場の「めったに見られない」話題のシーンは?

チャールズ国王のスピーチが大きな話題に

 25日に開催された歓迎式典では、両陛下の到着が遅れたことから国王は時計をチラチラ見て落ち着かない様子だったが、ウィリアム皇太子と共に両陛下が到着すると顔がほころび、がっちりと握手。カミラ王妃と皇后陛下雅子さまもにこやかに言葉を交わし、とても良い雰囲気の中で式典は執り行われた。 

 宮中晩餐会に先がげ、国王は陛下に英国最高位「ガーター勲章」を授与。明治天皇から5代続いて授与されている日英の強い結びつきを誇示するもので、陛下はガーター勲章を着け晩餐会に出席した。なお、ガーター勲章は主にキリスト教徒が対象で、異教徒に与えられた例は歴代天皇のみという。

 晩餐会の直前、会場を満足そうな顔でチェックしていた国王は、晩餐会でも終始機嫌が良く、スピーチも「英国にお帰りなさい」と日本語を交えてスタート。400年以上にわたる日英の深い絆について深く語るスピーチには、『君はどう生きるか』『千と千尋の神隠し』『ポケモン』そしてハローキティと、世界中の若い世代が反応するようなワードも入っており、ネット上では「ハローキティがイギリス生まれの50歳だって初めて知った!」と驚きの声が上がった。

 スピーチの終わりには、1613年に徳川家康がジェームズ1世に送った手紙の文章を紹介。ネット上では、アメリカで大ヒットしている映画『SHOGUN』は、英国ではリアルな付き合いがあった人物であり、英国と日本にはほかの国にはない歴史があるのだと強調するものと受け止める人が多くいた。

 SNSでは、国王がポケモンの名を出した時に、ウィリアム皇太子の微笑む姿が「ダイアナ元妃そっくり」と話題に。「内容もだけどいろいろな意味でこんなに印象に残る国王のスピーチは珍しい」と大きな話題になった。

天皇陛下が行ったスピーチは?

 続けて天皇陛下が行ったスピーチは、日英の友好関係の深さと個人的な王族との親交をエピソードを交えて語るもので、エリザベス女王には先代、先々代と王室によくしていただいたと感謝。最後に永続的な友好親善を誓うと述べ、会場は穏やかな雰囲気に包まれた。

 戦後生まれ同士ということもあり、世界大戦については、陛下が「両国の友好関係が損なわれた悲しい時期もあった」と軽く触れたのみで、国王は一切触れず。共に未来志向の価値観を持つことを共有した形となり、「英王室と皇室はスリム化だけでなく、こういうところも似ているのか」とネット上で話題になった。

関連記事: