三好氏と米原氏のコメント
「仁王像たちのオフの日展 2024」について、三好桃加氏は、「日常生活の中でどんどん仏教文化が薄れていくことを感じ、少し寂しく思う時がありました。ですが、それは現代の生活が豊かになったことで仏様に祈らなくても生きていける穏やかな世の中になったことを表しているように感じたのです。
仏像達を拝む習慣も少なくなったので、きっと仏像達は逆に暇を持て余しているだろうな。そんな思いから『今まで私たちを見守り支えてくれた分までゆっくり楽しんで休んでほしい。』という願いを込めて、リラックスした働いてない『オフの日』の仏像を制作しています。
この度、このような素敵な場所で展示する機会をいただけたうえ、柿落としという貴重な経験までさせてくださり本当に嬉しく思います。ゆるりとした仁王像達と共にリラックスして作品を観ていただければ幸いです」とコメント。
また、キュレーター米原康正氏は、「宗教とは人間を超えた視点で人間を見ることである。ところが彼女の作品は宗教を超えた視点で宗教を僕達に見せてくれる。僕はそれを超宗教作品と呼ぶ。「神にも休日がある」って今まで誰が考えただろう。そしてこう思う。『僕たちはこの仁王像たちのように今を楽しめているのだろうか?』
他者を見て自分を感じること。三好桃加の作品は全てを俯瞰したスーパーフラットな視線から始まったのである」と語っている。
仁王像たちのオフの日を鑑賞して、ゆるりとした姿に癒されてみては。
■「仁王像たちのオフの日展 2024」開催概要
期間:6月21日(金)~7月28日(日)
時間:12:00~19:00
会場:tHE GALLERY OMOTESANDO
住所:東京都渋谷区神宮前 5-16-13 SIX HARAJUKU TERRACE S棟 2F
休廊日:月・火曜日
WEBサイト:http://thegallery-harajuku.com
三好桃加氏Instagram:https://www.instagram.com/mmk_1996
(佐藤ゆり)
配信: STRAIGHT PRESS
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