猫にも「反抗期」がある
「反抗期」は、子供の心が成長していく過程で親や周りの人への反発を起こしたり、意見に従わないことが増える時期のことを指します。自立への第一歩であり、人間では誰もが通る道ですが、実は猫にも同じように反抗期があるのです。
猫は自然界で生き抜くために、成長とともに自立していきます。まさにその過程で生じるのが反抗期であり、本能から親猫やきょうだい猫、同居猫、飼い主を避けるようになったり、攻撃的な行動を取ったりします。
攻撃的になるのは自分の縄張りを守るための行動で、これまでは友好的に接してくれていた猫だとしてもいきなり敵視されるようになるのです。
反抗期がすぎれば猫は落ち着きを取り戻しますが、猫たちの関係性はそれぞれ独立した状態へと変化して、ほどよい距離を保つようになります。
猫が「反抗期」に入る時期
猫が反抗期に入る時期は、「生後6週間前後」と「生後6ヵ月~1年のあいだ」の2回あると言われています。
初めの反抗期は、猫が社会性や縄張り意識を身に着けていく時期です。きょうだい猫や父猫との血縁関係が徐々に薄れていき、母猫ともケンカしてしまう場合があります。
もし、生後2~6週間のあいだに人間と仲良く接することができていれば、人間への反抗は少なく済むでしょう。
次の反抗期は、人間で言うところの「思春期」のような時期です。猫がそっけない態度を取るようになり、あまり人と接してこなかった猫は飼い主を威嚇するようにもなります。
そして反抗期と重なるようにメス猫は生後6ヵ月、オス猫は生後9ヵ月ごろから発情期が始まります。独特の鳴き声やスプレー行動などの問題行動を見せるようになりますが、避妊・去勢手術を行うと落ち着くため、繁殖を望まない場合は、猫自身の負担を軽減するためにも検討しましょう。
配信: ねこちゃんホンポ