夏の暑い時期に部屋で過ごす際は、エアコンの涼しさに頼りたくなるもの。
窓を開けると、外の熱がダイレクトに入り込んでしまうため、なるべく閉め切って過ごしたいですよね。
しかし、カビの発生を防いだり、ウイルスを除去したりするには、最低限の換気が必要です。いつでも正しく換気を行うための知識を、身に付けておきたくはありませんか。
換気はどう行うのが正解?
東京都保健医療局は、ウェブサイトにて換気の仕組みや正しい換気方法を解説しています。
なんとなく窓を開けたり換気扇を回したりすれば、換気が行えているとつい思いこんでしまうでしょう。
しかし、住まいの構造や生活パターンにより効果は変わるもの。住まいに合った換気を行うことが、求められるといいます。
(1)空気は一方通行
空気は、入り口と出口の両方が必要です。換気扇を一日中運転しても、外気を取り入れる換気口がなければ空回りするだけで何の効果もありません。
(2)空気は近道が好き
キッチンの換気扇は調理時の排気ガスを効果的に処理するために、近くに換気口が設けてあります。
このような住まいではどんなに換気扇を運転しても、キッチンの空気が何度も入れ替わるだけで、遠くの居間や寝室の空気は動きません。
同じように窓の開け方次第で換気できる部屋とできない部屋が発生します。窓の開いていない部屋の空気は交換できてないと考えてください。
東京都保健医療局 ーより引用
換気扇をただ回したところで、室内に換気口を通じて外気を取り入れなければ、意味がありません。換気口の設置場所がキッチン付近である場合、換気扇を回してもキッチンの空気が何度も入れ替わるだけだといいます。
つまり、換気口がない空間の空気を入れ替えるには、窓を開けて、通り道を作る必要があるのです。そのため、家全体を換気したい場合は、各部屋の窓をきちんと開けてください。
暑さを理由に換気を怠り、部屋にカビやウイルスを増やしてしまっては、元も子もありません。
換気の仕組みを正しく理解するだけでなく、普段の生活において実践してみることが大切でしょう。
[文・構成/grape編集部]
出典 東京都保健医療局
配信: grape [グレイプ]
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