最北端の地、北海道・稚内へ、川崎生まれ横浜育ちの都会っ子学生が就職を機に移住!
電子書籍として発売中の「しろまる最北日記 横浜から稚内へ就職したとある会社員の、愛すべき最果て移住生活」は、作者が実体験を元にした“北海道あるある”をお届けする漫画。WEBニュースサイト・ウォーカープラスで連載され反響を呼んだ“移住体験コミック”だ。
本記事では、同書籍から一部抜粋したエピソード「最北端の日常」を取り上げ、漫画に込めた思いなどを聞いてみた。
■北海道最北端の日常で感じること
仕事をしていると、「明日ウチに来ない?」と同僚からBBQの誘いが。北海道ではよくある光景だ。
横浜から稚内に移住しても、方言で苦戦することはほぼない。ただし、初見の人が戸惑う北海道独特の表現も。「なげる」「したっけ」「なまら」「しばれる」「わや」などは頻出だ。
雪国は防寒対策が徹底しているため、横浜の冬との体感差は思ったほどではない。寒い冬に暖かい部屋で、冷たいアイスを食べることが、道民ならではの楽しみ。
ネットのおかげで、稚内でもアニメや漫画のオタ活も充実。漁師やおじいちゃんの口から意外なアニメ作品の名前が出ることも。ただしすべてパチンコになっているアニメだが…。
「こんな何もないところへ」と、よく言われる。それに対する答えは、「何もないがあるんだよ!」。都会にはない非日常を楽しむことができるのが、地方移住ならではのおもしろさ。
■とにかくBBQが好き
道民が何かとBBQを楽しむという描写が出てくる。「夏場の休日に住宅街を歩いていると、香ばしい匂いと賑やかな声が漂ってきて、家の敷地内でBBQをしている光景がかなり頻繁に見られます。大型連休で親戚が帰省してきたとき、職場の打ち上げ、ご近所さん達の定例行事など、何かと人が集まるたびに道民は肉を焼きます。一軒一軒の土地が広い北海道郊外ならではの慣習です」
学生時代に長期アルバイトで知床にいたときは、アルバイトでよくBBQをしていたそう。「通りすがりの観光客が飛び入り参加して、皆で炭火を囲ったこともありました。冬が長く厳しい代わりに、夏の間に暖かい陽の下で思う存分肉が焼ける喜びを享受しているのだろうと思っています」
■「何もないがある!」が魅力に感じられるかどうか
「何もないがある!」についての考え方は、価値観によるという。「同じ景色を見ても、人によって捉え方が180度変わってくるということです。私のような都会出身者は自然を求め、反対に地方出身者は華やかな都会に憧れを抱きます。隣の芝生は青く見えるもので、お互いにないものねだりをしているのです。裏を返せば『何もないがある』を魅力と感じない人は地方への移住に向いていません」
配信: Walkerplus
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