そもそも「靴をそろえる」とはどういうことか
考えたことがあるでしょうか?大人ならイメージはすぐにできると思います。一方で、それを誰でも再現できるように言語化するのは、なかなか難しいと思います。
「きちんと丁寧に靴がそろった状態にする」ではNGです。ひとつの解答例は以下です。
「左右の靴を玄関の所定の位置に、履く時と同じ位置関係で、かつ隙間を開けず前後にずらさず、再び履きやすいように置くこと」
…ものすごく回りくどい日本語になってしまいました。それでも厳密には「所定の位置」や「再び履きやすいように」という部分がかなり簡略化されています。実際には自分の靴1足だけでなく、複数の靴との関係を踏まえて決定を下していかないといけないからです。
いろいろ理屈っぽいことを書いてしまいましたが、要は「靴をそろえる」のはかなりの前提条件(常識)がないと適切に行えないということです。
子どもが何をすればいいのかすぐに把握できる装置を作る。紙とペンで
ここでようやく今回の主題に入ってきました。ここまでの話を踏まえると、知識(常識)が少ない子どもに対して、どのように条件付けをすればいいかが分かってきます。先ほど出てきた要素、つまり「靴をどこにどのような状態で置けばいいか」の理解をサポートすればいいことになります。
使うものは以下です。
1.紙(靴1足が収まる大きさ、A4サイズ)
2.ペン(サインペンなど太めが視認性として良い)
追加でクリアホルダーを使うと、非常に長持ちします。作り方はとても簡単で、紙に靴底のサイズに合わせた線を書くだけです。それを玄関に置きます。わが家が使っているものはこちらです。
左が上の子(5歳)、右が下の子(3歳)用です。黒塗りしている部分にはそれぞれの名前を書いています。
子ども1人なら書かなくてもいいですが、毎日目にしているうちに、3歳の子も自然と自分の名前を読めるようになったので学習効果はあると思います。
配信: ぎゅってWeb