帝国ホテル 東京のアフタヌーンティー「旅“TABII”PARIS-TOKYO」を編集部が体験!
オリジナルストーリー「リサとガスパール 帝国ホテルにやってくる!」をもとにした作品
『リサとガスパール』と帝国ホテルの出会いは3年前。
2021年当時、絵本の作者であるアンさん・ゲオルグさんご夫妻が「リサとガスパール 帝国ホテルにやってくる!」というオリジナルストーリーをもとに作品3点を描き下ろし、帝国ホテルの東京料理長 杉本雄さんがご夫妻とリモートで会話しながらメニューを作り上げていったのが始まりです。
「リサとガスパールが帝国ホテルに現れるお話です。2人はいたずら好きなので、ホテル内のいろいろな扉を開けていき、キッチンに迷い込んでしまう。そこで私と一緒にお菓子作りをする、というシーンを作品にしていただきました」(東京料理長 杉本雄さん)
本場のフランス料理を学ぶために渡仏し、現地で13年間を過ごした杉本さんが、パリ生まれのメニューを主役に考案したアフタヌーンティーは当時も大好評。今回はそれをブラッシュアップし提供します。
まずは、スタンド上段で目を引く主役級のスイーツ「ヘーゼルナッツのサントノーレ」から実食。
パリの大通りにあるスイーツ店で生まれたことから名付けられたというサントノーレ。今回は、長いサントノーレ通りを散歩するリサとガスパールをイメージして考案されました。
チョコレートでできたリサとガスパールが、サントノーレ通りのおしゃれなお店に目移りしながら歩いているようでとてもかわいい!
こちらは帝国ホテルが誇るベーカリーシェフとスイーツシェフの共作。パリっと焼きあげたブリオッシュ生地の中にヘーゼルナッツのプラリネクリームを入れ、その上にマスカルポーネとホワイトチョコレートのクリームを絞っています。トッピングはアンズやレーズン、イチジクのドライフルーツ。
やさしい甘さとふんわり食感のクリームが、バターの効いたブリオッシュ生地とよく合い、絶品です。
私が特に感動したアイテムは「フランボワーズのルリジューズ」。
ルリジューズとはフランス語で“修道女”を意味し、その服装からヒントを得たとされるフランスの伝統菓子です。
3年前から大きく変わったポイントは、シュー生地の中身。上下でそれぞれ異なり、上段にあるバニラカスタードクリームとラズベリーのコンフィチュールは、ラズベリーの香りと華やかな酸味が存分に楽しめます。
下段はラズベリーが爽やかに香りつつも濃厚なガナッシュクリーム入り。上段と下段で分けていただくとそれぞれの違いが楽しめ、一緒に味わうとコンフィチュールの酸味とガナッシュクリームの濃厚な甘みが絶妙に合わさる、極上のマリアージュが待っています!
新作メニュー「ローズマリーとオリーブオイルのマドレーヌ」は、生地の製法にひと工夫あり。
バターの代わりに、ローズマリーと合わせたオリーブオイルを使うことで、香りを演出。さらにサレ(塩)を効かせて食べ応えのあるマドレーヌに仕上げています。
鮮やかなグリーンカラーの見た目とほどよい塩気が、アフタヌーンティー全体においても重要なアクセントになっていました。
セイボリーのおすすめは「冷たいじゃがいものポタージュとコンソメのジュレ ~パリの夕暮れ~」。
キラキラと輝くコンソメのジュレは口に入れた瞬間にうまみが広がり、コクのあるヴィシソワーズ(じゃがいもの冷製スープ)の味わいがジュレを上品に包み込みます。パリの美しい夕暮れを表現した見た目も美しい1品。
「カリーヴルスト」は、作者ゲオルグさんの出身地であるドイツの名物。
骨付きのポークソーセージに、帝国ホテル伝統のカレーをアレンジした特製カレーソースをつけていただきます。しっかりと効いたスパイスが、肉厚でジューシーなソーセージと相性抜群。
過去の人気メニューが改良され、こだわりの新作もラインナップした今回のアフタヌーンティー。リサとガスパールをかたどったスイーツやパンは見た目のクオリティも高く、シェフたちの愛情を感じました。
フランスで研鑽を重ねた東京料理長 杉本さんならではの、誰もが「おいしい!」と声を揃えるフレンチスイーツ&セイボリーは必見。3年前に体験した人も、初めて出会う人も間違いなく満足できる仕上がりで、おすすめです!
配信: OZmall