致死率が高い『猫の感染症』5選 危険すぎる病気、防ぐための予防法も

致死率が高い『猫の感染症』5選 危険すぎる病気、防ぐための予防法も

猫にとって危険な感染症と言われてどんな病気を思い浮かべますか?よく知られている猫の感染症には、猫伝染性腹膜炎(FIP)や猫白血病ウイルス感染症(猫白血病)、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)などがあります。今回は、これらの病気を含めた猫の命を奪う5つの危険な感染症について解説します。

3.猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)

猫免疫不全ウイルス感染症(以下猫エイズ)は、潜伏期間を経て発症してしまうと、免疫不全を引き起こし、最終的にはすべての猫が亡くなります。

ただし猫エイズは潜伏期間が長いため、感染しても発症せずに寿命をまっとうする猫も多く、猫エイズに感染していない猫と比べても、平均寿命にはほとんど差がないとの報告もあります。

猫エイズの感染経路は猫同士のケンカが多く、母猫がエイズに感染している場合は垂直感染のリスクが否定できません。

猫エイズは初期の段階では目立った症状は見られませんが、発症すると本来は問題にならない細菌やウイルスに感染し病気になるリスクが高まります。

いちばんの予防法は、室内飼いの徹底です。猫エイズの予防接種は、すべての猫に推奨されているわけではありません。必要に応じて単体で接種します。

4.猫パルボウイルス感染症(猫汎白血球減少症)

猫パルボウイルス感染症は、猫パルボウイルスの感染によって引き起こされる、命にかかわる感染症です。とくに幼い子猫の致死率は「75〜90%」とされており、とくに注意が必要です。

パルボウイルスは環境中での耐性が高く、体外に排出されたあとも数ヵ月〜数年にわたって生存し、高い感染力を維持します。

感染力は、感染した猫がいる部屋で使用していた物に触れたり、感染した猫に触れた手でほかの猫に触ったりするだけでも感染することがあるほどです。

猫パルボウイルス感染症のおもな症状は、高熱や元気がない、食欲不振などで、下痢や嘔吐などの消化器症状も多く見られます。

猫パルボウイルス感染症は、定期的に予防接種をおこなうことで予防が可能です。またほかの感染症同様に室内飼育を徹底し、感染の機会を減らすことも重要です。

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