5.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(以下SFTS)は、SFTSウイルスを保有しているマダニに噛まれることで感染する人畜共通感染症です。
人間における致死率は20%ほどですが、猫はそれよりもずっと高く、致死率60〜70%と言われています。6〜14日ほどの潜伏期間を経て発症します。
猫におけるSFTSのおもな症状は以下です。
元気消失
食欲消失
発熱
黄疸
嘔吐
白血球減少
血小板減少
重症化すると多臓器不全をおこして命を落とす場合もあります。現在、積極的な治療法はなく、感染した場合には対症療法をおこないます。
SESTウイルスに感染させないためには、猫の室内飼いとマダニ予防を徹底し、とにかくマダニに噛まれないようにするしかありません。
まとめ
猫の命をおびやかす怖い感染症はたくさんあります。今回はそのような感染症のなかから、よく見られるものを5つ紹介しました。
母親からの感染など防ぎようのないケースもありますが、多くは予防接種を受ける、室内飼いを徹底するなどで予防が可能です。わからないことがあれば、獣医師に相談し適切に予防をおこないましょう。
また感染症では、早期発見・早期治療が重要な病気も多いです。とくに免疫力が低い子猫や老猫は注意が必要です。愛猫の様子に異変を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。
配信: ねこちゃんホンポ
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