知らないとびっくりする猫の「体の落とし物」3選 なかには病気が原因のことも

知らないとびっくりする猫の「体の落とし物」3選 なかには病気が原因のことも

実は、「毛」以外にも、猫の落とし物はいろいろあります。今回は、3つの部位に分け、病気の有無も含めて解説します。深刻なケースもあり、愛猫の末永い健康のためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

1.爪

猫の落とし物でまず挙げたいのは、爪です。まるでフカヒレのミニチュア版みたいな形で、最初に見つけたときは、「?」と思った飼い主さんもいるかもしれません。

猫の爪の構造は、内側から外側にかけて、一番内層の新しい層から新しい順にいくつもの層から成り立っています。猫共通のルーティン、爪研ぎの目的のひとつは、外側にある最も古い層を剥がし、新しい爪を前面に押し出すこと。いわば、鋭くて丈夫な爪を維持するためのメンテナンスです。

狩りやマーキングなどに欠かせない爪ですが、たとえぼろっと抜け落ちても、健康上、何も心配はいりません。猫の爪は、日々、新しいものに生え変わります。出血がある場合を除いては、単なる新陳代謝の一環だと認識して大丈夫です。

ちなみに、抜け落ちやすいタイミングは、爪研ぎやダッシュ時など、爪に何らかの力がかかる状況となっています。

2.ヒゲ

ヒゲもまた、猫との暮らしでポピュラーな落とし物です。猫のヒゲは、人間の想像以上に高精度の機能を誇っています。

たとえば、暗がりでスムーズに歩けるのも、ヒゲの先端がセンサー代わりとなって、障害物を前もって感知できるからと言われています。その他にも、空間認識、獲物の振動キャッチ、あるいは、感情表現のツールとしても、優れた能力を発揮します。

大事なものだけに、愛猫のヒゲが抜けてしまうと、飼い主さんは心配になるかもしれません。結論から言えば、ヒゲの落とし物は、ごく自然なサイクルの結果です。猫のヒゲは、だいたい半年ぐらいで生え変わるようになっています。

ただし、大量に抜け落ちている場合は要注意です。ストレスをはじめ、皮膚コンディションの低下など飼い主さんの気づかないところで状態悪化が進んでいるかもしれません。その際は、迷うことなく動物病院に診てもらいましょう。

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