フリーランスになっていよいよ「扶養抜け」!その後やるべきこととは?

フリーランスで働いても扶養内で稼ぐことは可能です。扶養内であれば、さまざまな費用負担が免除されますよね。しかし、稼ぐ金額に上限があり、一定以上の金額になるようだと仕事をセーブしなくてはいけません。

「扶養から外れたら大変なことも多い」と注意を促すのは、Webライターとして活動する山口なつめさん(@witch80906708)です。Webライターを始めて2年目には開業届を提出し、3年目には扶養からはずれることになったそう。

「勢いで扶養から外れたけれど、支払う金額も増えました」とのこと。今回は、扶養から外れたあとの体験を山口なつめさんにインタビューしました!

*  *  *

こんにちは!Webライターの山口なつめです。

Webライターの活動を始めた当初は、月10万円稼げればいいなと思っていました。月10万円ならぎりぎり扶養内ですから。国税庁によれば、基礎控除額の48万円以下であれば配偶者控除、48万円超〜133万円以下であれば配偶者特別控除の対象となるとのこと。

※参照:国税庁|配偶者控除/配偶者特別控除

月報酬が10万円を超えたのは、Webライターを始めて9か月目でした。すると、もっと稼ぎたいという欲が出てきたのです。結局、1年目は白色申告をして扶養内で納めましたが、2年目は開業届を出して青色申告者となりました。そのとき扶養から外れることになり、2024年の3月に無事、2回目の確定申告を終えたところです。

今回は、フリーランスが扶養を外れたら何が待っているかについてお伝えします。税金についてもお話しするので、ぜひ参考にしてください!

1.帳簿付けと確定申告が必要

フリーランスになったら、売上や経費などすべてを帳簿につける必要があります。これは確定申告のためです。青色申告者は、きちんと確定申告をする代わりに最高65万円の控除を得られます。1月から12月の売上と経費をまとめあげ、3月15日までに税務署へ確定申告書を提出します。

※参照:国税庁|青色申告制度

フリーランスの方は、自分で帳簿付けし、自分で確定申告するケースがほとんどです。地域の青色申告会でも相談に乗ってもらえます。私の場合、細かいことがわからなかったので、X(旧Twitter)で見つけた会計サポートの方に手伝ってもらいました。入力の補助と申告できる状態まで整えてもらい、約4万円をお支払いしました。

さて、次の年の確定申告です。2回目だから今度こそ自分で…と思いますよね?結局、細かい仕分けが分からなくて、別の会計サポートの方に手伝ってもらいました。入力すべき項目のチェック、仕分けのチェック、納めるべき消費税のチェックなどなど。おかげでストレスなく確定申告できました。

費用相場は、お願いする人によってまちまちですが、税理士資格を持っていない方だと月5,000円、確定申告チェックで3~5万円くらいが目安でしょうか。税理士さんにお願いするとしたら、月1万円~5万円の顧問料、確定申告代行で10万円~となっています。(これは誰にお願いするかで金額もサービス内容も大きく差があります)

2.税金を自分で払う

確定申告した結果を受け、次の年に支払うべき税金が決定されます。3月に確定申告し、税金のお知らせが来るのは6月に郵送で届きます。

支払うべき税金は以下です。

市民税・県民税・森林環境税
国民健康保険
国民年金

扶養から外れた次の年には、合わせて20万円くらい払いました。今年は60万円くらいになりそうです。面倒なので一気に支払いましたが、コンビニで20万円、30万円を出して支払うのって緊張しますね…。(もちろんクレジットや振替も可能です)

関連記事: