育児や家族との日々を漫画にし、SNSで発信しているもしゃもぅ(@mosyamou)さん。なかでも、以前住んでいたアパートの大家さんとの交流を描いた「大家さんとハムソー」は、心があたたまる内容に読者からの反響が大きく、今年1月に電子書籍化された。
ウォーカープラスではこの電子書籍から一部抜粋し、もしゃもぅさんのインタビューとともにご紹介。今回は息子のハムソー君の言葉について悩んでいた時期のエピソード。ハムソー君が2歳を過ぎでもまだ話せなかったため、「人と会うのがつらくなってしまった」というもしゃもぅさん。いつも親切にしてくれている大家さんも、「もしかしたら話せないことをおかしく思っているのでは…?」と考えすぎてしまう。
■話せる・話せないは関係なく、ただかわいいと思ってくれたことが救いになった
この時期について人と会うのがつらくなるほど悩んでいたと振り返るもしゃもぅさんだが、心ない言葉をかけられることもあったのだろうか。
「ハムソーが1歳半〜2歳3カ月ごろ、言語の発達で悩んでいました。最初は『個人差あるから…』など優しい言葉をかけてくれる人が多かったのですが、2歳を過ぎたころから周りの態度が変わり、直接的に心ない声を浴びることもありましたね」
当時は話せないため、人を呼ぶときに大声を出していたハムソー君。大家さんを見かけたときにも大声を出したため、「すみません大声出して…ハムソーはまだ話せないもので…」と謝ったところ、「謝るこっちゃあないよ!」と言う大家さん。さらには「いけないことなんてあるかい。大家はハムの助の声が一等好きだ!」と言ってくれたそう。
この時の大家さんの態度について「救いになりました」と振り返るが、具体的にどんなところがうれしかったのか聞いてみた。
「『気にしてない態度でいてくれる』のが、とてもうれしかったです。酷い態度をとる人はもちろん、アドバイスをされたり慰められたりすることもストレスになっていたので…。話せる・話せないは関係なく、ただハムソーをかわいく思ってくれたことが、本当に救いになりました」
取材・文=石川知京
配信: Walkerplus
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