3.人間の食事や薬を食べさせる
毒性がないものでも、人間が食べるような食べ物を猫に与えるのは危険です。
飼い主のご飯をお裾分けして反応を見る…というイタズラは一見すると愛があるようですが、場合によっては体調不良に陥り死を招くことがあるからです。悪意がない分、多くの飼い主さんがやってしまいがちなイタズラともいえます。
猫が中毒症状を起こすものは前述しましたが、その他に気を付けたいのが人間の薬やサプリメントです。
例えば「α-リポ酸」が含まれるダイエットサプリは猫を惹きつけるニオイな上、少量食べるだけでも肝不全で命を落とす危険性があります。また、鎮痛剤で馴染み深い「アセトアミノフェン」も、猫が摂取すると赤血球が溶解して死に至ることがあるのです。
そもそも猫と人間では、必要な栄養素が大きく異なり、代謝・解毒のシステムも異なります。毒性の有無に関わらず、反応が見たいからといって猫用でないものを与えるのは絶対にやめましょう。
4.ひげを切る
犬にユニークなカットをして楽しむ人もいるかと思いますが、これを猫で試すと命を落とす可能性があります。
というのも、猫は「ひげ」を切られると周辺の状況を察知する感覚が鈍ってしまうからです。その結果、普段はなんてことのない高さから転落して怪我をしたり、まっすぐ歩けなくて壁や家具に衝突するといったことが起こります。
とくに子供のいる家庭では注意が必要です。人形の髪を切るような気分で猫をカットし、間違えてひげを切ってしまうことがあるかもしれません。普通の毛と同化した短いひげもあるので、素人が判断してカットすること自体が危険なのです。
一度切られたひげは、元に戻るまでに数か月を要します。その間は常に危険にさらされている状態になるので、絶対に切らないようにしましょう。なお、勝手に抜けてしまった場合は問題ないので安心してくださいね。
配信: ねこちゃんホンポ