2.アレルギーや感染症による皮膚炎
アレルギーや寄生虫感染、真菌感染による皮膚炎が原因でフケが出る場合があります。
アレルギーの原因には、食べ物のほかに、ノミ、ダニなどの寄生虫やハウスダストといったものが考えられます。フケ、かゆみ、湿疹がおもな症状です。
寄生虫感染では、ネコツメダニ、ネコショウセンコウヒゼンダニ、ネコノミ、シラミ、ニキビダニなどが原因となります。フケのほかに発疹、炎症、かゆみなどが見られることもあります。かゆみの強さは、原因となる寄生虫や感染数、皮膚状態によって異なります。
真菌感染とは、いわゆるカビの感染です。猫の皮膚炎の原因となる真菌には、皮膚糸状菌やマラセチアなどがあります。
猫は皮膚糸状菌の感染が多く、おもな症状はフケと脱毛です。免疫力の低い子猫や老猫はとくに感染のリスクが高いため注意しなければいけません。
いずれの場合も動物病院を受診し、適切な治療をおこなう必要があります。
3.ブラッシングの刺激
猫にとってブラッシングは、毛玉の防止や血行促進のほか、飼い主さんとのコミュニケーションといったメリットがあります。定期的におこないたいお手入れです。
ところが硬いブラシや過剰なブラッシングによって皮膚に強い刺激を与えてしまうと、皮膚炎を引きおこして、フケの原因になってしまう可能性があります。
ブラッシングの際は、かならず猫用のやわらかいブラシを使い、適度な時間と頻度でおこなうようにしましょう。
配信: ねこちゃんホンポ