「数百円のものポンと買えない……」…あまりに生々しい“貧困生活”  アンケートとSNSから見えた、令和の実相

「数百円のものポンと買えない……」…あまりに生々しい“貧困生活” アンケートとSNSから見えた、令和の実相

生活に困った経験のある人、その割合は?

 携帯電話サービス「誰でもスマホ」の提供などを行うアーラリンクが、「生活に困ったときの行動」に関するアンケート調査の結果を発表しました。

 調査は2024年5月29日~6月4日、全国の「誰でもスマホ」利用者へウェブアンケートフォームを送付し、485人から回答を得ました。

 まず、「毎月の生活に困ることがあるか?」という問いに「現在も困っている」と答えた人が54.9%。「過去に困っていた時期があった」が40.4%で、「困っていた時期はない」は4.7%でした。

 生活に困った経験がある462人に、どのようなことをして生活をしのいだかを聞くと(複数回答)、最も多かったのは「食事を節約した」50.2%。以下、「売れそうな所持品を失屋や買い取り店へ売った」43.3%、「日雇いや衰期マジ完売とで収入を得た」34.6%、「行政や支援団体の支援を受けた」28.8%となっています。

 実際の経験として寄せられた声は生々しく、「1日1杯の水で生活した」「コンビニ廃棄品をもらった」「腐ってるものを食べた」「たばこを吸いたくて雑草を紙で巻いて吸った」など、壮絶な体験談が並んでいます。

「生活に困った際に『売ろう』と思うもの」を尋ねる問いでは、「時計やアクセサリー」が25.8%、「家電」24.3%、「洋服・衣類」21.4%などが上位に。「趣味のグッズ」20.8%、「バッグや財布」18.8%との回答もありました。

 しかし、最も多かった回答は「売れるものはない」の36.7%でした。

 こうした事例は、SNSにもしばしば投稿されています。「電気・ガス・水道を全部止められて人生終わったと思った」「貧乏すぎて好きなお菓子一つ買えない」「パンの耳を無料でもらってた」「数百円のものはポンと買えない……」「朝昼は何も食べない、夜は100円パン」「生きるのやめたくなる」……

 厚生労働省のサイトでは、「生活困窮者自立支援制度」に基づく自立相談の支援機関窓口を案内しています。

(LASISA編集部)

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