愛猫の寿命を左右する『飼い方』4選 長生きしてもらうために…迷ったときの“最適解”

愛猫の寿命を左右する『飼い方』4選 長生きしてもらうために…迷ったときの“最適解”

猫は人間の家族同様、かけがえのない存在です。そんな大切な家族である猫を、できるだけ長生きさせたいと願うのは、猫を飼っている方なら誰しもが思うことでしょう。そこで今回は、愛猫の寿命を左右する「飼い方」の要点をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

3.避妊・去勢手術をする

避妊・去勢手術は、猫の健康と長寿命を守る上で大切なことといえます。というのも、この手術を行うと、3つメリットを得られるからです。

1つ目は、避妊・去勢をしないと起こりうる病気のリスクを下げられること。2つ目は、繁殖行為に伴うストレスから解放されること。3つ目は、世話が行き届きやすくなることです。

とくに1つ目は、猫の寿命を左右するとても重要なポイント。避妊・去勢手術をすれば、生殖器に関する病気を予防できます。

たとえばメス猫では子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、子宮・卵巣腫瘍、オス猫では精巣腫瘍などの発症リスクを下げることができるのです。

なかでも乳腺腫瘍は猫の腫瘍でもよく見られるもので、ほとんどが悪性といわれています。つまり「がん」です。気づかず進行すると、猫の命を脅かします。

しかし避妊手術を行えば、乳腺腫瘍の発症リスクを大幅に下げることができることも知られています。しかも、手術の時期(1歳未満)が早いほど、その確率は高くなるのです。

このように、避妊・去勢手術は猫の健康と長寿に大きく影響してきます。

太りやすくなるというデメリットもありますが、子猫を希望しないなら、生後6ヵ月ごろには手術を検討してみてください。

4.水分摂取を欠かさない

猫の健康寿命を延ばすためには、十分な水分摂取が欠かせません。

「たかが水分摂取が?」と思うかもしれませんが、水分をたくさん摂ることで、猫によく見られる腎臓病や尿石症などの泌尿器疾患のリスクを下げることができます。

猫の祖先は砂漠地方に住み、わずかな水でも有効活用できるように進化しているので、積極的に水をとりません。もちろんその習性は、イエネコにも継がれています。

しかしそのために猫は腎臓病、尿路結石といった病気になりやすいのです…。泌尿器疾患は猫の死因で常にトップ1〜2位に入っており、高齢の猫のほとんどが腎臓病ともいわれています。

こういった病気を防ぐためにも、積極的に水分を摂らせることは大切なポイントです。

上手にウエットフードを取り入れたり、水分補給ゼリーやおやつを活用してなるべく多くの水分を摂取させましょう!

ただし、水分摂取には注意点も存在します。市販のミネラルウォーターやお野菜のトッピングなどは、過剰なミネラルが尿路結石の原因になる可能性があるので避けてくださいね。

また、基本的に水分摂取は多くの臓器にとって良い効果がありますが、猫が自ら飲む水の量が明らかに多くなった場合は病気の可能性がありますし、心疾患など過剰な水分が危険な病気もありますので、定期的な健診も忘れずに。

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