「私は美人じゃない」「人より太ってる」…外見を“気にしすぎる”子どもたち【ルッキズムの弊害】に親はどう対応するべき?

「私は美人じゃない」「人より太ってる」…外見を“気にしすぎる”子どもたち【ルッキズムの弊害】に親はどう対応するべき?

子どもの行動の目的を理解する

 年齢は関係なく、人の言動には目的があります。子どもが「過剰に見た目を気にする」目的は何でしょうか。

 多くの場合は、
・周りに合わせている
・仲間外れにされたくない(好かれたい)
・褒められたい
・今の見た目にコンプレックスがある
このような目的があるでしょう。一般的には「手放した方が良い価値観」に見えますよね。

 外見を気にする子どもがいたら、親としては「気にすることないよ」「今のままで十分かわいいよ」と助言をしがち……。その価値観を手放してほしいと思うからこそ出た言葉ですよね。親なら誰もが思うことです。とはいえ、子どもたちにとって、コミュニティを大事にする学校の友人関係のなかにいれば、なかなか手放すことは難しいはずです。思い切って、一度この価値観のメリットを考えてみましょう。

メリットを見つけて、今の姿にOKを出そう

 例えば「周りに合わせる」ことのメリットは、「強調性が育つ」「コミュニケーションがとれる」などですね。 「褒められたい」のメリットは、「意欲的になる」「相手の良いところも見つけられる」などが挙げられます。一見ネガティブな印象の価値観は、メリットが隠れているんですね。

 もし、このような価値観を子どもが持っていたら、メリットを見つけてみてください。素晴らしい部分がたくさん見つかるはずです。

 しかし、注意したいのが、これは「臭いものにフタをして、無理やり良いことにする」ということではありません。ネガティブな気持ちのまま行動すると、ネガティブな結果になってしまいます。最初のステップとして、「今現在の自分」「今現在の子ども」の良いところに注目しましょう。「このような見た目になったらOK」ではなく、「今の自分でいい、もっと魅力的になるために努力する」と前向きな気持ちでいれば、外見を磨く努力が楽しい、ポジティブなものになりますよね。

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