2024年7月3日、約20年振りとなる新紙幣が発行されました。
これに伴って、日本銀行や各自治体のウェブサイトでは『新紙幣発行に便乗した詐欺行為』に関する注意喚起をしています。
日本銀行「詐欺行為にご注意ください」
日本銀行は、Xでこのように呼びかけました。
従来のお札は、新しいお札が発行された後も、引き続き、使うことができますので、新しいお札に交換いただく必要はありません。「従来のお札が使えなくなる」といった誤った情報や詐欺行為などにご注意ください。https://t.co/AfBuZFru16 pic.twitter.com/IpdAnLxCIA
— 日本銀行 (@Bank_of_Japan_j) July 3, 2024
「従来のお札が使えなくなる」とウソの情報を伝え、お金をだまし取る詐欺に注意が必要とのことです。
また、消費者庁が管轄している独立行政法人国民生活センター(以下、国民生活センター)のウェブサイトには、新紙幣発行で予想されるトラブルとして、以下を挙げています。
「旧紙幣は使えない」、「新紙幣と交換する」などと言って、紙幣をだまし取ろうとする事例の発生が予想されますので、ご注意ください。
・「旧紙幣が使えなくなるから」と言われ、交換を求められた。
・「その新紙幣は偽札だ」と言われ、交換を求められた。
・金融機関の職員を装った者から「新紙幣と交換する」と言われた。
国民生活センター ーより引用
では、どのように詐欺に気を付ければよいのでしょう。
国民生活センターはこのように回答しています。
・新紙幣発行後も、現在の紙幣は使えます。
・金融機関や行政機関が新紙幣について交換を求めることはありません。第三者に渡さないでください。
・新紙幣に関する不審な電話やメール、訪問があった場合は、警察に相談しましょう。
・不審に思ったら、すぐに消費生活センター等に相談しましょう。
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
*警察相談専用電話「#9110」
最寄りの警察の相談窓口につながる全国共通の電話番号です。
国民生活センター ーより引用
産経ニュースによれば、旧札が使えなくなるという偽情報を利用した詐欺事件はすでに発生しており、東京都内では80代と90代の計4人が約1500万円をだまし取られたといいます。
また、前回の新紙幣発行時にも、偽札が出回る事件が発生しているそうです。
『新紙幣発行に便乗した詐欺行為』について、ネット上では「こういう情報はもっと広まるべき」「本当にみんな気を付けて!」などの声が上がりました。
悲しいことですが、今回の新紙幣発行など、多くの国民が関心を示す事柄には、人の心を巧みに利用した詐欺行為が付き物です。
一人ひとりが正しい情報を収集して、対応していくことが大切でしょう。
[文・構成/grape編集部]
出典 @Bank_of_Japan_j/国民生活センター/産経ニュース
配信: grape [グレイプ]
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