叫ばれるPTA問題、変化はあったか?
小学館の育児メディア「HugKum」が、「PTA(P=Parents[保護者]、T=Teacher[教師]、A=Association[組織])に関する調査を実施し、その結果を発表しました。近年、PTA不要論がささやかれ、実際に廃止となった学校も存在するなど、PTAへの評価はさまざまですが、現状はどうなのでしょうか。調査は、2024年4月、小学館HugKumのメールマガジン会員に登録している保護者491人を対象に行われました。
それによると、PTA制度への加入に関して「任意加入」が49.5%、「強制加入」が44.6%、「制度そのものがない」が5.9%でした。PTAの活動は必要かについて「いいえ(必要ない)」が56%、「はい(必要)」が44%で、意見が分かれる結果となりました。「いいえ(必要ない)」派の意見に、「保護者同士の揉め事のタネになる」、「全員加入ではないので不公平に感じる」、「有意義な活動ができておらず、存在意義に疑問を感じる」などのコメントが寄せられました。一方、「はい(必要)」派の意見に、「親同士の交流が持てる」、「子どもの学校生活をより良くするために、親が関わった方が良いと考える」、「学校に意見をしやすくなる」などの意見が目立ちました。
さらに、「PTA制度がない学校の保護者」は現在の状況について、「負担がなく、楽で良い」、「保護者同士のトラブルの元がなくなって良い」というポジティブな意見が多く寄せられました。しかし、学校によってはPTAに代わる集まりが存在し、その集まりに関しては「結局負担」と感じている場合もあるようです。
そんななか、PTAで「新しい取り組みにチャレンジしている」と感じる人も多いようです。「ベルマーク集めを廃止。広報誌をデジタル配信」「年に2回あった校庭の草取りがなくなりました。コロナ禍を経てシルバー人材センターに依頼するように」など負担を減らしたり、効率化を追求している様子がうかがえます。
その一方で、「PTA加入者が学校の何割に満たないとこの行事ができない、などはっきりとお知らせした方がいいと思う」「ボランティアではなく、謝礼も加えたら」「あつまってできないことは外部委託先も検討する」などの改善したほうがいいとおもう意見も寄せられていました。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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