【二十四節気】7月6日「小暑」この時期の行事や旬の花って? 「暑中見舞い」送るタイミングも

【二十四節気】7月6日「小暑」この時期の行事や旬の花って? 「暑中見舞い」送るタイミングも

「二十四節気」の小暑とはどのような日?

 小暑についてお話しする前に、まずは「二十四節気(にじゅうしせっき)」について解説をしていきます。

 二十四節気は紀元前の中国・黄河中流域周辺で作られたされる季節を表す言葉です。太陽の通り道である黄道(こうどう)を24等分し、それぞれに季節を表す言葉を付けたもので、立春から始まり24種類の節気があります。

 小暑は11番目の節気で季節は晩夏。7月7日に小暑になることが多いのですが、今年は閏年の関係で7月6日となり、次の節気「大暑(たいしょ)」を迎える7月21日までが小暑の期間です。小暑と大暑を合わせた期間を「暑中(しょちゅう)」といい、この期間にいつもお世話になっている方の体調を気づかって暑中見舞いを送ります。大暑が終わった8月7日以降に出す場合は、暑中見舞いではなく残暑見舞いになります。

“小さく暑い”と書きますが、この頃から暑気が強くなって本格的な暑さを迎えます。例年、小暑を迎えて3〜7日後に梅雨明けになることが多く、小暑の初めは暑さと同時に大雨に見舞われることも。そして、梅雨明け後に吹く、湿った暖かい風のことを「温風(おんぷう)」と呼びます。


小暑期間の行事

小暑期間の行事

 小暑の初めにあるのが、五節句の一つ「七夕」です。七夕は、中国から伝わった手芸や裁縫の上達を祈願した行事「乞巧奠(きっこうでん)」と、中国の牽牛星と織姫星の伝説が奈良時代に日本に入り、それ以前から日本で行われていた禊の神事「棚機(たなばた)」が一緒になった行事です。初めは宮中行事として行われていましたが、江戸時代になると庶民にも広まり、全国的に行われるようになったそうです。もとは手芸や裁縫の上達を祈願する行事だったこともあり、昔は芸事の上達を祈願して短冊を書いてしました。

 そして、小暑の終わりにやってくるのが「夏土用(なつどよう)」。夏土用は立秋の前18日間を指すため、今年は7月19日から8月6日です。そして夏土用といえば「丑の日」のうなぎ。天然うなぎの旬は10月から12月ですが、7世紀から8世紀にかけて編纂された「万葉集(まんようしゅう)」には大伴家持が詠んだ「石麿呂に われ物申す 夏痩せに良しという物そ 鰻取り食せ」という歌が掲載されており、その頃には既に夏にうなぎを食べることが体に良いと信じられていたのがわかります。その後、江戸時代に平賀源内のアドバイスでうなぎ屋が「土用の丑の日にうなぎを食べれば夏に負けないと」と書いた看板を置いたことで、「土用の丑の日=うなぎを食べる日」という食文化が始まったと言われています。


小暑に見頃を迎える旬の花とは?

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