子どもにどうやって伝えればいいの?性教育との向き合い方のコツ
おちんちんの正しいセルフケアはいつから教えたらいいの?という質問もよく受けます。それに対して私は、「子どもが自分のカラダを洗うことに興味を持ったときがベストです」とお伝えしています。実際には、言葉で意思疎通ができるようになる3〜4歳頃から伝えられると良いと考えています。異性の保護者の場合は、小学校低学年頃が目安です。
最初は、保護者が実際にお子さんの性器に触りながら教えても良いのですが、その時は必ず「おちんちんの正しい洗い方を教えるから、おちんちんを触ってもいいかなぁ?」とお子さんの同意を得てください。「大切な所だから、自分で洗えるようになろうね」、「優しく丁寧に洗おうね」といったポジティブな言葉で声掛けしてあげてください。本人が嫌がったら、その日は無理に行わないようにすることも大切です。気長にやっていくのがコツで、上手に出来たときはたくさん褒めてあげてください。
楽しく上手に洗えるように、オリジナルソングも用意。動画で視聴もできます
絵本を通して家族で楽しく性教育を学ぼう
おうち性教育を進めるためには親が学ぶことも大切
性教育を始めようと思ってパパに聞いたり、ネットで調べたりしても情報多すぎてどうしたらいいのか、誰に聞いたらいいのかわからない…と悩んでいる人もたくさんいると思います。この絵本は、お子さんだけではなく、親御さんへのメッセージでもあります。おうち性教育の一環として親御さんたちに知って欲しい情報が書かれています。
子どもから「なんで男の子にはおちんちんがあるの?」など性に対する質問があったときに難しい話をするのではなく、例えば「おちんちんの神様にタッチしたからだよ」と伝えれば「ふぅん」と子どもは納得するはずです。大切なのは、その質問を無視したり話をそらしたりしないこと。親御さんがちゃんと答えることで、子どもは「この話をしてもいいんだ」、ちゃんと性の悩みに対して答えてくれるという安心感と親子の関係性づくりにつながります。
おうち性教育が広がらないのは、ご家庭で性の問題についてタブー視していたり、親御さん自身も分からなくて伝えられないということが挙げられます。この絵本を通して家族で楽しみながら性について学ぶきっかけになったらうれしいです。
今後は絵本を通して、親子が幸せに過ごせる活動を
今後は、この絵本の読み聞かせが出来る講師を協会認定で輩出し、Webや現地開催を通して全国で親子向け読み聞かせ会を実施していく予定です。
この絵本は、じつは数を数えたり、色を覚えたり、乳幼児が楽しめるさまざまな仕掛けが一杯詰まっている素敵な内容となっているんですよ。絵本は親子や兄弟、または一人で読めるすばらしいエンターテインメントです。この絵本や絵本の読み聞かせが原体験となって、皆さんが幸せな時間を過ごせるように活動していきたいです。
また、保育園や小児医療機関などにこの絵本を設置していただき、幼児教育に関わる様々な職種の方々の知識の底上げやアップデートに活用してほしいと考えています。
この絵本をきっかけに、親子でおうち性教育について、考えてみませんか?
配信: ぎゅってWeb